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【テアラロア Day13】今年のクリスマスはNZの山小屋で一人ぼっち

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朝ごはん

今日も朝ごはんは、オーツのおかゆ。

朝も昼も夜も、僕は毎日同じメニューを食べていて、最近ちょっと飽きてきた。

特に朝のオーツは食べる気がしなくなってきたので、次の街で食料を補給するときに新しいメニューを考えないといけない。

いつも通り、オーツとレンティルという乾燥豆をお湯で沸かしていたけど、吐き気がするし、食欲が沸かないので、その中にスパイシーラーメンを混ぜる。

そして、唐辛子を加えた。

すると食欲が湧いてきた。スパイスを買っておいてよかった。

NZに慣れてきた?

今日は今朝から、昔起きた嫌なことを思い出していた。嫌なことは何年経っても、なかなか色褪せない。

いまは、南半球のニュージーランドにいる。そしてその嫌な出来事はすでに終わったことだ。

時間が過ぎても、遠くへ来ても、逃げられないんだなと思った。

僕にできることは、今日一日をなるべく精一杯生きることだ。

そして、過去の嫌なことを考えられるようになったのは、ニュージーランドに慣れてきて、余裕ができたからかもしれない。

ベリーからの連絡

この山域の最後のハットに向けて、足場の悪い道を下っているとスマホが鳴った。どうやら電波が入ったようだ。

ベリーからだった。

バスを使って、テアナウという街のキャンプ場にいま着いたところらしい。ベルもドネックも一緒らしい。お店は全部閉まっているみたいだけど、クリスマスでも、バスもキャンプ場も、予約がとれたみたいだ。

でも、いまから僕も街へ向かってヒッチハイクをするには時間も少し遅いし、今日はこの山域の最後のハットに泊まろう。そして、明日の朝、ヒッチハイクでテアナウの街までいこう。

今夜のハットにベリーたちがいるかもしれないと思いながら歩いていたから、ちょっとショックだった。

寂しいクリスマスの夜

ハットに着いて、ストレッチをしたりご飯を食べたりしていると、ニック、最初の宿で出会ったチョーチ、フランスから来たティーボーがやってきた。

でも、あまり会話が弾まなかった。

他の人同士はときどき、会話が盛り上がっていたけど、僕だけ何故か会話が盛り上がらなかった。

日本にいるときから、こういうことはよくあった。

僕は仕事をしていない自由の身。しかも、日本を出て海外にいる。明日の予定も約束もない。何時に出発して、どこでテントを張るかは自由。

完全な自由の身なのに、まるで学校や職場にいて身動きが取れないみたいに、人が集まるハットの中で、行き場のない寂しい思いを一人で抱えていた。

こんな山奥で、人間関係に悩んでいた。

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著者

栃木県在住の34歳。
34年間住んでいた愛媛県から、栃木県に引っ越したばかり。仕事もやめて、無職になる。同性愛者・躁うつ病患者(現在は寛解している)。趣味は登山。フィリピン人のパートナーと生活しながら、社会の壁を乗り越え、楽しい日々を送るため、人生をサバイバルしている。

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