いきなりパートナーの親戚一同と会食をする
フィリピン二日目。
この日はソーマの親戚が、一同に集まる日ということだった。もちろん僕も、そこに参加する。いきなり緊張で胸がドキドキだった。
10時には家を出発しないといけないということだったけど、昨夜は明け方6時ごろに寝たので睡眠時間はたったの4時間。ロングスリーパーの僕には少しキツイ…。
しかも、明け方、僕とソーマの部屋のちょうど外から「ティッティラオー!」とニワトリが鳴き続けてた。(ちなみにフィリピンではコケコッコーではなく、ティッティラオーという)
「うわぁ、寝れん!」と思いながら、ただ目を閉じていた。
ソーマは三人兄弟の長男で、次女の「サラさん」と、三男の「サムエルさん」がいる。(サムエルさんはサウジアラビアに住んでいる)
そして今日は、そのソーマの妹のサラさんと、その旦那さんの「エマック」の二人が車で迎えにきてくれた。二人と軽く挨拶をかわして、車に乗り込む。
エマックは冗談をよくいったり、外国人である僕をよく気にかけてくれたりするナイスガイだった。サラさんはちょっとシャイで優しい人だ。
そして集まりの場についた。
簡単な挨拶を交わす。
みんな、外国人である僕に少し恥ずかしそうにしていたけど、フレンドリーで柔らかい人たちだった。
みんなが料理の支度をしている最中、親戚の人が「椅子に座って、のんびりくつろいでていいよ」といってくれたので、その言葉通りくつろごうとするけど、緊張でくつろげず、ずっとソワソワしていた。それを見たエマックがやってきて、隣に座る。
エマックに「知らない人がたくさんいて、キンチョーする」と伝えると、「僕も、知らない人ばかりだから、緊張する」と返ってきた。知らんのかい!
そうやってしばらく、エマックといろいろ話していると緊張が少し和らいできた。
この中でよく話したのが、フランスから帰ってきた「カルロスさん」と、イタリアから帰ってきた「マリエルさん」。外国に住んでいる二人が、異国で不安な思いをしている外国人の僕を気遣ってか、たくさん話しかけてくれた。
カルロスさんは、話にさわやかな下ネタを挟むフレンドリーで面白い人。マリエルさんは、カッコいいけど柔らかくて優しい人だった。
テーブルに並んでいる料理のほかに、小エビを醤油かなにかで甘辛く炊いたつけ汁に、マンゴーをつけて食べる料理も食べさせてくれた。不思議な組み合わせだなぁと思ったけど、これが意外と合う。
集まりのあとは、親戚の中の何人かでお墓参りに行った。
「ほぼ赤の他人の僕が、親せきのお墓参りに行くのって、いいのかな」と一瞬思ったけど、その場の軽やかでリラックスした雰囲気に「いちいちそんなこと考えなくていいか」と思いなおし、車に乗り込む。
そして、お墓で記念撮影をした。お墓で記念撮影だなんて、雰囲気が明るい。
フィリピンのスーパーマーケットへ
そのあとはみんなと別れて、ソーマの家族だけで地元のスーパーマーケットに行った。
スーパーの通路で、白い空手の道着をきた小学生くらいの男の子二人とすれ違った。
すれ違うときに二人が僕に向かって、お辞儀をしてくれた。あわてて僕もお辞儀を返す。「日本人だから空手の先生と思ったんじゃない?」とソーマがいっていた。
買い物を済ませたあと、スーパーの中の小さなゲームセンターコーナーにいった。そこでマリパズさんが、あらかじめ用意してくれていたであろう、ビニール袋に入った、たくさんのメダルをくれた。
帰り際、ショッピングモールの中にあるケーキ屋さんに入る。
誰かケーキを買うのかなと思っていたら、「好きなのを選んでいいよ」といわれた。この日一日でたくさんの経験をして、さらにケーキも買ってもらえるというということで、お腹いっぱいだ。
この日は、バレンタインデーが間近だった。
会計のとき、サニーさんが「店内に飾ってあるハートのデザインの風船をもらっていいか」店員さんに尋ねていた。店員さんが「いいですよ」と応えたあと、そのハートの風船をマリパズさんにプレゼントしていた。
ツッコミどころ満載だ。
レストランで本場のシーシッグに出会う
そして夜になったので、エマック&サラさん&二人の赤ちゃん「アリスくん」と合流して、海鮮料理レストランに向かう。
たくさんのエビ料理。めちゃくちゃ美味しい!!
そして…
この写真の手前にある「シーシッグ」という料理。
これが、たまらなく美味しかった!!!
フィリピンには美味しい料理がたくさんあるけど、シーシッグが僕の中では堂々の第一位だ。(フィリピンに行ったときは是非食べてみてください)
そして家に帰る。
家に帰ったあとは、スーパーで買ったフィリピンのビール「レッドホース」や「サンミゲル」を飲んだり、ケーキを食べたりしながら、おしゃべりをしていた。
今日は、はじめての人に会い、はじめての場所に行き、はじめての経験をした。「え?これでまだ二日目なの?」と思うくらい、濃密な一日だった。
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