【香港旅行記 ♯7】中環を散策したあとに、女人街で値切りに挑戦!

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中環(セントラル)の魅力的な景色

次に、中環(セントラル)という駅で降りてみた。

ここが大都会だった。

いままでの香港の伝統的な街並みとは違って、近代的なビルが立ち並んでいた。

調べてみると、中環(セントラル)と呼ぶだけあって、ここが香港の中心地らしい。

外国人観光客も多くて、「外国人が多いね!」と、外国人の僕とソーマで話していた。

近代的な街並みで面白くないかもなぁと思っていたけど、裏路地は魅力的だった。

そして、適当に歩いていると、またまた魅力的な場所を見つけた。

近代的なビルの合間に、面白そうな階段が伸びている。

階段の両端には商店が並ぶ。

上りきっても、更に階段は続いていた。

階段と階段の間を通る道も、また魅力的だった。

そして階段を上り切ると、洋風な建物に辿り着いた。

中に入ってみると、大きな庭があり人が集っている。

その中の一つの建物に入ると、ガイドの人が英語でこの場所について説明してくれた。

どうやらここは、昔、裁判所や刑務所だったようだ。

刑務所の建物がたくさんあって、それぞれに狭い個室がたくさんついている。

実際に中に入れるので、入ってみる。

それぞれの個室の中には、歴史が説明されたビデオや看板や、ジオラマのようなものが飾られていた。

当時使っていたトイレなども保存されている。

建物の一部がカフェやレストランになっていたり、きれいに塗装がされていて、いまは観光地として賑わっているけど、圧迫感のある部屋や看板の文字や写真を見ていると、重たい気持ちになってくる。

いまはきれいな観光地だけど、最後に通った中庭のアートオブジェが印象的だった。

そしてこの施設をあとにした。

夜の香港

施設から出ると、外は夜になっていた。

夜の香港は、昼の香港よりも魅力的だった。

特別どこにもいかなくても、散歩しているだけでもシャッターを押したくなるような景色が続く。

ただ、車いすのソーマのお母さんを連れて来るには「道が狭くて、坂道が急で、階段が多いね」と話した。

香港に来たら、ぜひ中環へ。

女人街で値切りに挑戦!

さあ、この旅ももう終わる。

明日、香港を経つので、日本でも香港が楽しめるように、スーパーで香港の食材を爆買いしにいく。

だけどその前に、爆買いした食料を入れるバッグが必要だったので、モンコックの女人街に向かった。

値切りに慣れているソーマと女人街を歩く。

そしてバッグを売っている店を見つけると、ソーマが店員さんに値段を聞く。

店員さんに値段を聞いたあとに、「OK、サンキュー」と言い残し、別の店に行こうとすると、大体、店員さんが下げた値段を言ってくる。

そんなふうに、いろんなお店で値段を聞き、相場を探る。

そんなソーマにただ付いていっていたけど、自分の中である気持ちが芽生え、ソーマに「僕が値切りをする」と伝えた。

「わかった」とソーマが言い、二人で歩きながらお目当てのバッグがあるお店を探す。

その間ずっと、ソーマの後ろで「How much?」「How about 15?(15ドルでどう?)」と独り言を言いながら、予行演習をする。

大体、バッグの相場が35ドルほどで、最安値が28ドルだったので、20ドルで買うのを目標にした。

だから「15ドルでどう?」ともっと安めの値段を言う練習をしていた。

そして、お店を見つけた。

僕はソーマの前に立ち、お目当てのバッグを指さしながら、「How much?」と軽やかに店員さんに切り出した。

すると「48ドル」というかなり高めの反応が返ってきた。

48ドルに対して、「15ドルでどう?」というのは図々しすぎるかなという迷いが生じたものの、それを振り切り、次の言葉を出す。

「How about 50?」

間違えた!緊張して、「フィフティーン」と言わないといけないのを、「フィフティ」と言ってしまった!

店員さんは逆に面食らっていた。

そりゃそうだ、値下げしてくると思ったら、まさかの値上げを要求されたからだ。

「…50でいいの?」と戸惑っている店員さんに、慌てて「間違えた、15でどう?」と言い直す。

すると、店員さんから「15!!?」と驚いた反応が返ってきた。

無理もない。まさかの50に値上げされたと思ったら、そこから15に値下げという急降下を食らったからだ。

意図せず、店員さんを振り回しまくっていることに罪悪感を覚え、「15は安すぎましたかね…?」と店員さんに言ってしまった。

そこですかさずソーマが「あそこの店は20ドルだったけど」と挟む。

すると店員さんが「わかった!20でいいよ!」と折れてくれた。

値下げが下手くそ過ぎたけど、ソーマの助けもあり無事20ドルで買うことができた…。

さよなら香港

翌朝、空港行きのバスに乗った。

バスの窓から、離れてゆく香港の街並みを見つめる。そして街並みが点のように小さくなると、視線を道路の反対車線に移した。

ぼけーっとしながら、反対側を流れてゆく車を眺める。

テスラ、BMW、ベンツ…

「あれ?高級車多くない?」とソーマに話す。

思い返せば、街でも高級車ばかりが走っていた印象があった。そしてその背景にそびえ立っていたのが、ベランダのない、古くて背の高い建物たちだった。

あの高い建物が香港の芸術的な街並みを表現していたけれども、その背景には何かあるのかもしれないと思った。

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著者

栃木県在住の35歳。

双極性障害二型(完解済み)・同性愛者。

34年間住んでいた愛媛県から、栃木県に引っ越し、12年間続けた介助の仕事をやめて無職になる。精神安定剤代わりに始めた登山を、毎週続けているうちに、ニュージーランド1300kmのロングトレイルを歩くことができるようになった。フィリピン人の同性パートナーと一緒に生活をしながら、社会の壁を乗り越え、楽しい日々を送るため、人生をサバイバルしている。

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コメント一覧 (2件)

  • DDの旅日記は、単に街の景色だけじゃなくて、そこから見えてくるものなんかがチラチラあって、すごく興味深い!
    私は臆病だからこんなふうにツアーじゃない外国旅はできないから、読んでて一緒に旅をさせてもらってるよ!
    ありがとう!

    • それはよかった!
      海外旅、面白いでしょ。
      今週はタイに行ってくるので、またタイ旅行記を読んでください!

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