【国際恋愛日記 ♯1】フィリピン人パートナーとの2泊3日の仙台旅行

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もくじ

福島県の道路

三連休を利用して、パートナーのソーマと仙台へ行ってきた。

栃木県から仙台までは、いつものようにレンタカーを借りて、下道のみで行く。

距離にすると300kmにもなった。

だから、一日目はほぼドライブで終わる。

ソーマは47都道府県をすべて制覇するのを目標にしているので、今回新しく行く宮城県(仙台)を楽しみにしていた。

天気は雨だった。

そして、栃木県から福島県に入ったときの気温は12℃。

途中のコンビニで車を降りたとき、「まだ十月だから大丈夫」と半そでTシャツで来ていたソーマは、「さむっ」とガタガタ身体を震わせた。

福島県の山側をずっとドライブしていたので、ずっと田舎の風景の中を走ってきた。

そしてコンビニには昔ながらの公衆電話があった。

ソーマがそれを見て「ここにはまだ公衆電話があるんだね」と驚いた。

ちなみに、コンビニの入り口も二重ドアになっていて、雪国を感じさせる。

福島県の道路は、道路脇にチェーン着脱用のスペースがあったり、「豪雪時、通行止め」の看板があったりして、いつもとは違う場所を感じさせてくれた。

お昼ご飯は、福島県のとあるスーパーで買って、駐車場で食べた。

晩ご飯は、仙台の牛タンを食べる予定なので、それ以外は節約しようという作戦だ。

そしてまた車に乗り、仙台へ向かって走る。

田舎道を走りながら、「仙台 ○○km」と書かれた青い看板が出てくるたびに「あと○○km!」と二人で喜ぶ。

ただ、200km走った地点でだんだん眠たくなってきた。

実は昨日も一昨日も、仙台旅行に興奮していたので、睡眠があまりとれていなかったのだ。

柿、詰め放題

だから、ちょうど見つけた「道の駅 安達」に立ち寄って、車の中で仮眠をすることにした。

でも、せっかくのなので、仮眠する前に道の駅の中に入る。

お土産屋さんや、地元の野菜などが売っているコーナーなどをぐるりと見て回っていると、面白いものを見つけた。

柿の詰め放題、一回300円と書かれたボードがあった!

「やってみよう!」ということになり、レジで店員のおばちゃんから、袋を300円で買う。

「袋からちょっとはみ出しても、いいですよ」と教えてもらい、柿の場所へ戻る。

こういうのはソーマのほうが器用なので、ソーマに詰めてもらった。

箱の中から、きれいで、袋にうまくはまる大きさのものを探しながら詰める。ソーマが詰める様子を、レジの店員さん二人が楽しそうな表情で見ていた。

そして、詰め終わって店員さんのほうをみると、店員さんがソーマと僕に「すごい!いくつ入った?」とたずねる。

ソーマと僕と、店員さん二人の四人が同時に、袋の中の柿を見ながら「いち、にー、さん、しー…」と数え上げ、誰かが「11個!」と結果を言った。

「すごい、よく入ったね!!」と店員さんがフレンドリーに言ってくれて、楽しい時間を過ごした。

そのあとは、車の中で仮眠をしようとしたけれど、眠れなかったので、しばらく目を閉じていた。

そしてブラックコーヒーを飲むことにした。

僕は昔、コーヒーが好きで、飲みすぎた結果、コーヒーを飲むと吐いたり、動悸がしたり、息がしにくくなってしまうようになった。

だから、この10年間はコーヒーを封印していたけれど、今回は眠気覚ましのために、久しぶりに飲んでみることにした。

そしてまた出発する。

一車線の山道を走る。

この日は一日中雨で、道も霧がかっていた。

しかも、時間はまだ夕方の5時だったけど、外は真っ暗でかなり運転しにくかった。

他の車は、地元の車だろうから、道を知っていてビュンビュン速度を出しているけど、僕にとっては知らない土地なので、慎重に運転した。

真っ暗で、道路にたまった水たまりに光が反射して、どこが道路かわかりづらい。

路肩を見つけては停車し、後ろの車に先に行ってもらい、ということを繰り返した。

とにかく集中して運転した。

そして予約していた仙台のホテルに着いた!

長いドライブが終わり、ホテルに入る。

このホテルは少々高めのホテルで、普段だったら泊まれない場所だけど、今回はソーマが特別におごってくれた。

エントランスからして、高級感があふれる。

ちょっと緊張した。

夜の仙台

そのあとは、少し休憩したあとに、夜の仙台の街を歩く。

今夜の目的は、牛タンだ!

目的の牛タン屋さんまで歩いて20分と、少し離れていたけど、その歩いている間に仙台の街を見て回る。

駅周辺を歩いていたので、商店街を見つけた。

雨が降っていたし、ちょうどいい!

屋根のある商店街を歩きながら、左右を見回す。

すると、商店街から細い裏路地が伸びていた!

面白そうな雰囲気のある裏路地だ。中を歩くと、小さな飲み屋がたくさん並んでいて、(おそらく)常連さんたちが陽気に話していた。

その裏路地をソーマとおそるおそる歩きながら、僕は「ここの店には入れないよね。だって、みんな顔見知りっぽいし、入る勇気はないなぁ」とソーマに伝える。

「ここの人たちは、初めてお店に入ったときは、どうやって入ったのかな?誰かの紹介で入ったのかな?それとも一人で、勇気出して乗り込んだのかなぁ…」と心細くなって、ソーマにまた伝える。

「だよね、入れないよね。ここの人たちは、めっちゃ外向的な性格なのかな?」と返ってきた。

それでも、異世界のような雰囲気を楽しんだあと、また商店街に戻る。

お目当ての牛タン屋さんは、クラブやスナックのような夜の街のなかにあった。

ちなみに、僕もソーマも夜の街の雰囲気が苦手だ。

そして牛タン屋さんは、色っぽいお店がたくさん入った古びたビルのなかにあった。

ここは日本人の僕が勇気を出して、先頭に立ち、エレベーターに入り、三階のお店の前までソーマを連れていった。

だけど、入り口には「今日は予約で一杯です」という看板があった。

がっかりしたソーマと一緒にビルを抜ける。

また歩き、牛タン屋さんを見つけたけど、「今日は予約で一杯です」というお店ばかりだった。

あるお店は、中に入れたけど、中に入って店員さんに「数量限定のこのメニューはまだありますか?」と聞くと、店員さんが親方のような雰囲気の人に聞きにいった。

しばらく二人が少し遠くで話していた。

そして店員さんがこちらに戻り、「このメニューはまだあるんですけど、今日は席が空いてないんです」と伝えた。

この数量限定のメニューは安かったし、店員さん同士が、なにやら小声でしばらくの間話していたので、ソーマが「あっ、多分、席は空いてるけど、安いメニューしか注文しない客だと思って、断ったな」と言った。

そうかもしれないし、そうじゃないかもしれないけど、牛タンはここでも食べられなかった。

僕もソーマもお腹がペコペコだった。

パートナーの中に住むドラゴン

ソーマは怒らない人だ。

別にいつもニコニコしているわけじゃないけど、感情をうまくコントロールして生きている。

だけど、お腹が空いているときのソーマは別人のようになる。

お腹が空きすぎてイライラが止まらなくなってしまうのだ。ソーマはそんな自分のことを「僕の中のドラゴンが出てきてしまう」といつも表現している。

そしてこのとき、ソーマはかなりお腹を空かせていた。

僕が唯一、ソーマにに対して気を配らないといけないのが、とにかくソーマにお腹を空かせないということだ。

だからこの日は、そろそろ何か食べないといけないと思っていた。

「牛タンじゃなくてもいい」と思いながら、ちょうどいいご飯屋さんを探しながら二人で歩いたんだけど、結局見つからずにホテルの近くまで戻ってきてしまった。

「もういいや、スーパーで晩ご飯を買って、ホテルで食べよう」とソーマに話した矢先、一軒の牛タン屋さんを見つけた。

中に入ると、なんと席が空いていた。

僕は牛タン定食、ソーマは牛タンビーフシチューを注文した。

僕は、こんなに厚い牛タン食べたのは人生で初めてだったので、すごく満足したけど、ソーマは「おいしかったけど、別に普通だったよ」と言っていた。

そのあとはホテルに戻って、眠った。

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著者

栃木県在住の35歳。

双極性障害二型(完解済み)・同性愛者。

34年間住んでいた愛媛県から、栃木県に引っ越し、12年間続けた介助の仕事をやめて無職になる。精神安定剤代わりに始めた登山を、毎週続けているうちに、ニュージーランド1300kmのロングトレイルを歩くことができるようになった。フィリピン人の同性パートナーと一緒に生活をしながら、社会の壁を乗り越え、楽しい日々を送るため、人生をサバイバルしている。

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