トラブル続き
今朝起きて、スマホを充電しようとするとできなかった。買ったばかりの充電コードなのに、何度試してもダメだった。
安物を買ったのが間違いだった。
二本用意していたので、残りは一本しかない。しかも、こっちも安物のコードだ。
ザックも傷んでいるし、実は浄水器も壊れかけている。
次の街に着くまでに、もたせないと。
初めてのトレイルマジック
この日は天気が悪かった。
昨日のハットは、10人も泊まっていて、準備が遅い僕とベリーが最後に出発した。(もしかしたらベリーはさりげなく待ってくれていたのかもしれない。ベリーは英語がうまく話せなくて輪に入り切れない僕をいつも気にかけてくれる)
昨日に引き続きロングウッドフォレストの泥道を歩く。
何度も泥に足を突っ込み、一回抜け出せなくなりかけた。
でも、森はとても綺麗。
雲に包まれた、新鮮な空気の中をベリーと歩いた。
山頂に着くと、なんとトレイルマジックと呼ばれる箱があった!中にはコーラとスプライトが入っている。僕はコーラを手に取ったけど、山頂は気温が低く、風も強く、雨も降ってきたので、飲まずにそのままザックに入れて進んだ。
トレイルは印がなかったら、迷いそうな道だった。ベリーと先頭を交代しながら歩いた。
ニュージーランドで日本を感じる
しばらく歩くと、昨日のハットで一緒だったベルとドネックのカップルに出会った。二人ともオランダから来たようだ。
四人で話しながら歩いた。
僕は歩きながらベルという女性と話をしていた。彼女はなんだか、話していて面白くてチャーミングな人だった。そして、僕が日本から来たことを伝えると「日本、大好きよ!」といっていて嬉しくなった。
しばらく歩いたあと、空き地でお昼ご飯を食べているときに四人で話をしていた。
ベルが、ドネックと一緒にいった日本旅行にの写真を見せてくれた。
山梨、東京、日光、金沢、高山、京都、大阪、広島、福岡と、いろんなところに行っていた!
ドネックも、日本旅行のときに覚えた日本語で僕に話しかけてくれたりした。
そしてベルが日本で買ったというフィルム式のカメラと、それを入れている着物の生地を使った巾着袋を見せてくれた。
ベルは御朱印集めと駅スタンプ集めが好きで、「ベルは子供みたいに楽しそうに御朱印とスタンプばかり集めていた」とドネックがいっていた。
そしてベルは「何故だかわからないけど、日本に行ったら子供みたいになっちゃうのよね」と楽しそうに語る。
ベルとドネックの日本旅行の話に、ベリーも加わる。実はベリーも日本を旅行したことがあって、会った初日に「日本は大好きだよ!」といってくれていた。
はからずも、日本に行ったことがある四人が集まって、日本の話をした。
実は昨日の夜も、僕はホームシックで、ネットで「海外移住した人の孤独感」について書かれた文章を読み漁っていたし、日本の友人に心細いとメッセージを送っていた。
だから、ここに集まった四人がみんな日本に行ったことがあって、日本が好きだといってくれて、僕のホームシックが急激におさまった。
そのあとは、ベルとドネックと別れて、再びベリーと歩く。
そして綺麗だったけど、泥にまみれたロングウッドフォレストを抜けた。
二日間、山の木々に囲まれていたから、解放感がすごかった。
牧場の道路を歩く。
歩いていると、牧場の敷地内に鹿の群れを見つけた。日本では鹿の群れを見ることはないので、珍しくて、近づいてみていた。
すると、鹿も集団で近づいてきた。エサをくれると思ったんだろう。
分厚いマットレスで眠れる
そして今夜のハットに到着。
昨日はハットに10人もいたので、中で眠れずに、外にテントを張って寝たけど、今日は中のベッドで眠れる!最高の気分だ!
汚くて分厚いマットレスが、嬉しい。
そして、コーラをカラカラの身体に流し込む!味はいうまでもなく…最高だった。
ちなみに、今朝壊れたスマホのコードが直っていた。おそらく今朝は寒すぎてスマホがちゃんと働いてなかったんだろう。
そして、封を開けた食料はネズミに食べられるらしいので、天井にかけた。
この旅はまだまだ続く。
みんなそれぞれのペースで歩くので、そのうちベリーやベル、ドネックとも離れ離れになって、また一人ぼっちになるだろうけど、そして酷いホームシックに悩まされるだろうけど、今日は安心感に包まれて眠れそうだ。
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