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【テアラロア Day6】大丈夫、まだ旅は続けられる

もくじ

希望の朝

不安な夜が明けて、不安な朝が始まった。

テントを出るのが怖かった。でも、出発の支度をしないといけない。

キャンプ場のトイレに向かって歩いていると一人の男性ハイカーと目があった。挨拶をすると優しく返してくれた。そして優しくいろいろ話してくれる。

あれ?

昨日は勝手に怖がっていたけど、一体僕は何を怖がっていたんだ?

そして、そのあと食堂に入るとチョーチがいた。気が引き締まる。あまりチョーチのほうを見ないようにしていると、笑顔でおはようと話しかけてくれた。あぁ、昨日は体調が悪かっただけだ!

そしてチョーチと朝ごはんを食べていると、日本語を話せるリリーがやってきて、手作りのパウンドケーキとたくさんのグミをくれた!

日本語で「気をつけてください!」と伝えてくれた!

昨日の不安はなんだったんだ…

気持ちのいい朝の中、出発した。

海岸線歩き

昨日は初日に続き35kmも歩いたので、今日は少し歩いたら、あとはビーチにテントを張って、のんびり休もうと思っていた。

最初の宿でチョーチが「筋肉はすぐに負荷に慣れるけど、アキレス腱やその他は少し時間がかかる。だから、ロングトレイルの序盤は特に身体の声を聞いて、多めに休みを入れたほうがいい」といっていたからだ。

宿から少し歩くと、砂利道が続き、そして小さな山に入った。

山頂は見晴らしがいい。今まで歩いてきた道も、これから歩く道もよく見える。

山を降りると海岸線歩きが始まった。

昨日の海岸線歩きとは違って、ビーチはあまり歩かなかった。

牧場やその脇のまったく整備されていない細道を歩く。テアラロアはルートを示すポールが最小限しか置かれていないし、わかりやすく道がつくられているわけではないので、どこがルートが迷いながら進んだ。

ときどき、ザックを置いて、座り込んだり寝転んだりして休んだ。ブログの更新もした。(ロングトレイル中のブログの更新は結構大変ですが、なんとかやっていますし、やっていきます!)

お昼のラーメンを食べていると、昨日出会ったベリーと合流した。

一緒にラーメンを食べながら、昨日の夜は「チョーチに嫌われているんじゃないかと不安になったあと、キャンプ場の人全員に嫌われているんじゃないかと、ものすごく心細くなった」ことを話した。

すると、ベリーが笑いながら「そんなことないよ」と返す。

そのあと僕が「そう、今朝はいろんな人が優しくしてくれて、僕の勘違いだったなとわかった」と伝えると、笑顔で頷いてくれた。

そのあとは二人で歩いた。

ライオンの顔をした岩や、偽物の岩じゃないかと思うくらい波に磨かれたつるっつるの岩。そして、綺麗な景色を見ながら歩いた。

いつもパートナーと一緒に行動する鳥

ビーチでキャンプ

どこかいい場所でテントを張れないかなと、あたりを見渡しながら歩いていると、ベリーがビーチでキャンプをするときの大事なポイントを教えてくれた。

ビーチは基本的に日陰がなくて、暑いから、日陰のあるところでテントを張ったほうがいいということだった。

そして見つけた。

もう少し歩いておきたい気分だったけど、見た感じこの場所以外に日陰はなさそうだったので、ベリーと別れてテントを張った。

近くに咲いていた花の写真を撮ったり、ストレッチをしたりしながら、のんびりした時間を過ごした。

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著者

栃木県在住の34歳。
34年間住んでいた愛媛県から、栃木県に引っ越したばかり。仕事もやめて、無職になる。同性愛者・躁うつ病患者(現在は寛解している)。趣味は登山。フィリピン人のパートナーと生活しながら、社会の壁を乗り越え、楽しい日々を送るため、人生をサバイバルしている。

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