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【台湾旅行記 ♯4】ランタン飛ばしで有名な十分(シーフェン)へ

台湾の十分の電車
もくじ

十分(シーフェン)に行く前に、まずは瑞芳(ルイファン)へ

朝起きると、身体がものすごく疲れていた。ゆっくりしたいけど時間がもったいないので、さっそくホテルの朝食を食べに一階へおりる。

朝食はビュッフェ形式。そんなに品数はないけど、美味しかった。

そのあとは老街渓駅から台北駅、そして十分駅(シーフェン)まで電車で移動する。

途中、瑞芳駅(ルイファン)という駅でおりて、電車を乗り換える。十分までの電車が来るまで、まだ一時間あるので瑞芳を散策する。

瑞芳は駅前に短いメインストリートがあるだけで、他は特に観光地っぽくはなかった。

でも、ご飯屋さんが二、三件あったので入ってみた。

頼んだのは、「牛肉麺」と「皮蛋(ピータン)」という黒く透明なゆで卵。

牛肉麺は肉がめちゃくちゃ美味しかったけど、麺は細いうどんのような触感だった。ピータンはめちゃくちゃうまかった!白身が透明になっているのはケミカルが使われているかららしい(ソーマ談)。

そのあとは、また別のお店へ。

ここはデザートがたくさんあるお店だった。

電車が来るまでしばらく、観光地を外れた路地をウロウロしながら写真を撮っていた。

すると、ある家からおじちゃんが出てきて、台湾語で話しかけてくれた。

僕を台湾の人だと思ったのだろうけど、なんていっているのか分からなかったので、英語で返した。向こうは英語がわからない様子だったけど、「こっちにはなにがあるの?」と指をさしてジェスチャーをしたら、「スクール、スクール!」と笑顔で返してくれた。「あぁ、スクール!オッケー!」と僕も返して歩き始めた。

しばらくしてさっきのおじちゃんのところに戻ると、おじちゃんがおばちゃんを連れてきていて、「英語をしゃべる観光客が来てるよ!」といった楽しそうな雰囲気でおばちゃんに話しかけていた。

僕が「シーフェン、シーフェン!」と電車の方を指さすと、おばちゃんが「フォーティファイブ!」と返してきた。45分という意味だ。いまの時刻は12:46で、シーフェン行きの電車は13:00の予定だったので、どういう意味なんだろうと思った。

理解できないでいると、おばちゃんとおじちゃんが家の二階の洗濯物がかかってあるベランダを指さした。「ここに住んでいるという意味だろうか」それとも「家にあがっていきなさい」という意味なのか、もしかして「洗濯物を見てほしいのか?」。

わからないまま、「OK!」と返した。そしたら、二人から「Good!」といった反応が返ってきた。そして笑顔でバイバイして別れた。

駅に向かうと、すでに電車が到着していた!

さっそく乗り込む。13:00まで電車は駅にとまったままだった。「45分には電車が来てるから、乗ったほうがいいよ!」という意味だったんだ。でも、「二階のベランダを指さしていたのは、なんだったんだろうね」とソーマに聞くと「ベランダに小さな掛時計が見えた」と返ってきた。

なるほど。

ランタン飛ばしの十分(シーフェン)へ

シーフェンを電車で走ると、線路脇の人がカメラをかまえているのが見えた。

そして降りる。

電車の中も人が多かったけど、さすが観光地。人だらけだ。

ここシーフェンは、線路を挟んで両脇にお店が立ち並ぶ。線路内では、人々がそれぞれの願いをのせたランタンを飛ばしている。ちなみにランタンを飛ばすのに1000円かかるらしいので、僕たちは見るだけにした。

ちなみに、一時間に一回電車が来るときは、合図があって線路から避難することになっている。電車もゆっくり入ってくるので、全然大丈夫そう。

ここで新しい台湾フードを試してみた。

「花生捲冰淇淋(ピーナッツアイスクリームクレープ)」

これがめちゃくちゃ美味しかった!

ピーナッツがあまり好きでない僕でも、美味しいと感じた。

そうこうしていると、電車がやってきた。みんなカメラをかまえて電車の方向だけを見ている。僕もカメラをかまえる。

そのあとは、ソーマと線路脇に座り、ランタンを飛ばす人たちをぼーっと見続けていた。

シーフェンは台湾のなかで最も神様のすみかに近い場所らしい。だから、みんなここで願いを書いたランタンを飛ばしているようだ。

ランタンには「お金がたらふく入ってきますように」とか「台湾でのビジネスが成功して、年商2億円稼げますように」とか、いろんな人の願い(欲望?)が書かれてある。

僕もいつも「どこからかお金が入ってきて、楽な生活ができますように」と思いながら歩いている。

そんないろんな人の欲望がランタンに大きな字で書かれて、「神様に届きますように」と、天に昇ってゆく。その光景をなんども繰り返し見ていた。面白い光景だった。

欲の塊である自分たちも、はたから見たらこんな感じなんだなぁと思った。

立ち上がり、再び歩き出すと、飛んでいるランタンの一部は昇りきらずに、降下しているのがわかった。他のランタンは川や木の上に墜落して、ゴミと化していた。

人間も、僕も、欲とは縁を切っても切れない関係。ここは「願いが叶う場所」だけど、その背後にある大きな景色が見られたような気がして、とても印象に残った。

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著者

栃木県在住の34歳。
34年間住んでいた愛媛県から、栃木県に引っ越したばかり。仕事もやめて、無職になる。同性愛者・躁うつ病患者(現在は寛解している)。趣味は登山。フィリピン人のパートナーと生活しながら、社会の壁を乗り越え、楽しい日々を送るため、人生をサバイバルしている。

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