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【思い出の価値】思い出は実体のない多機能スマートフォン

「思い出の価値」に気付いていますか?

思い出は、「誰もが持てて、お金もかからず、実体がない」ので、軽く扱ってしまいがちではないでしょうか。あってないようなものだと思っていないでしょうか。思い出は「過ぎたこと」「終わったこと」だからと、雑に扱っていないでしょうか。

実体がないというのは、逆にいえば「失わない」ということです。実は、人生で一番確かなものは「実体のないもの」ではないでしょうか

僕たちには便利な「スマホ」というものがあります。

「映画が観れて」「音楽が聴けて」「連絡ができて」「写真や動画を保存」しておけます。

それと同時に僕たちの頭の中には「思い出(記憶)」というものもあります。

映画館にいるかのように「ある出来事のなかにどっぷりと浸れる」、一人で歩いているときに気分が良くなってきて「頭の中で音楽がかかる」、たとえ今はこの世にいない人とでも「心のなかで会話ができる」、「楽しかった出来事やもらって嬉しかった言葉などが、頭の中でよみがえり」力が湧いてくる。

この「思い出」は持ち運ぶ必要もなく、お金を払うこともなく、いつも自分と一緒にいて、一生バージョンアップし続けます。

人間が持つ、こんなに貴重な機能に対して価値を認めることができたら、「いつでもどこでも、記憶というこの機能と共に人生を歩き、思い出をどんどん増やし、自分を成長させていこう」と前向きになることができるのかもしれません。

思い出が人生を豊かにします。

「あの時、こんなことをして、あそこにはこんな建物があって、こう思ったなぁ。その時の晴れた空が、ものすごくきれいに見えて、心が風に乗って飛んでいきそうな気分だったなぁ」と思い出に浸っている瞬間に、なんともいえない心地よさを感じます。

思い出が力を与えてくれます。

窮地におちいったとき、心細いとき。あの人のくれた言葉を噛みしめながら歩きます。あの人のくれた表情を何度も思い浮かべながら歩きます。それで、なんとかやっていくことができるのです。そして、「一人で生きているつもりでも、思い出の中の誰かにいつも支えられて生きてこられたんだ」と気付くのです。

思い出はずっと、あなたと一心同体です。思い出はずっと、自分のものです。

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著者

栃木県在住の34歳。
34年間住んでいた愛媛県から、栃木県に引っ越したばかり。仕事もやめて、無職になる。同性愛者・躁うつ病患者(現在は寛解している)。趣味は登山。フィリピン人のパートナーと生活しながら、社会の壁を乗り越え、楽しい日々を送るため、人生をサバイバルしている。

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