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【フィリピン旅行記 ♯8】ただシンプルにコミュニケーションをとることで心がほぐれてゆく

もくじ

一人でマリパズさん&サニーさんと話す

朝起きると、いつもは早起きのソーマがまだ寝ていた。

台所ではサニーさんとマリパズさんの話し声が聞こえる。一人だと緊張するので、いつもならソーマと一緒に台所まで行くんだけど、今日は一人で台所に行ってみた。

「マガンダン ウマーガ」
おはようと、あいさつをすると同じ言葉が返ってきた。

「まぁ、座り座り」と椅子に案内されて「お茶飲む?」とお茶をついでくれた。ソーマ抜きで、いろんなことを話した。

マリパズさんとサニーさんは同じ会社に勤めていたそうだ。

あるとき、会計士のマリパズさんのもとに、サニーさんがやってきて「給料からひかれる税金の額を少なめに調整してよ、ね?」といったそうだ。「アホか、そんなことできるか」とマリパズさんが返し、二人の関係がそこから始まったようだった。

ソーマの子供のころの話なども、たくさん聞かせてくれた。そうしていると、本人が起きてきた。僕はもちろん、ソーマも、サニーさんも、マリパズさんも疲れがたまっていたので、今日はみんな家でのんびりする。

ちなみに、ソーマの家にはワンちゃんも二匹いる。

サーフィンの副作用が出て焦る

しばらく、寝室で寝っ転がって休んでいた。

実はサーフィンをしたあとから肋骨ろっこつが痛くて、その痛みが日ごとに増していた。

ベッドから起き上がるのも大変で、起き上がるたびに奇声を出さないと起き上がれなかった。「このままでは帰ってから、介助かいじょの仕事ができない。やばい。10連休を取ったあとに、また休ませてくださいとはさすがに言えない」と、かなり焦っていた。

「肋骨が骨折しているかもしれない」と、その深刻な気持ちをソーマに伝えると、爆笑された。

フィリピンのゲテモノ食「バロット」を食す

そしてそのあとは、フィリピンにきて食べてみたかったものの一つ、「バロット」を食べた。

バロットは、「孵化ふか直前のアヒルの卵を加熱したゆで卵」とのことで、フィリピンのゲテモノ料理として有名だ。

「おぉ…」

食べるのに勇気がいるけど、味は普通に美味しかった。

マリパズさんがいうには、「これを食べると元気がでる。パワーが湧いてくる」ということだった。確かに、なんとなく元気がでてきたような気がした。

アシュリーに別れの挨拶をする

しばらくするとアシュリーがやってきた。

また、みんなでぺちゃくちゃ話す。アシュリーは、前に一緒に聞いた「宇多田ヒカル の First Loveを練習している」と目を輝かせて伝えてくれた。

そして、SMモールで買ってきた靴を渡す。ものすごく喜んでくれた。そして、僕がもう帰るということを聞くと残念がっていたけど「また、来てね!」といってくれた。

そして、記念のツーショット写真を撮る。

そのあとは、近所のスーパーマーケットへ行って、日本に持ち帰る用の食材などを爆買いした。

日本の山で食べるための、インスタントラーメンを山ほど買った。

サムジョプサル店でエマックがマイペースを発揮する

夜は、またエマックが迎えにきてくれた。

みんなで韓国の「サムジョプサル」を食べにいく。

う、うまい…!

エマックがフィリピン人の店員さんに「あの人は韓国人?」と別の女性の店員さんのことを尋ねていた。店員さんが「あの人は、ロシア人ですよ」と返したあと、エマックが「ふーん、ちなみに彼は日本人」と僕を指し、そのまま食事に戻った。

店員さんと僕、お互いに「えっ?」と思った。

店員さんは、僕の方を見ながら「どうしたらいいかわからないような」気まずい笑みを浮かべていた。僕の方も、どうしたらいいかわからなくて、とりあえず「ナイストゥーミ―チュー」といった。店員さんも「ナイストゥーミーチュートゥー」と返し、不思議な時間が流れた。

ご飯を食べたあと家に帰り、8日目が終わった。

最終日

いよいよ最終日。この家ともお別れしないといけない。

昨日の爆買いで、荷物の量がすごいことになっていた。

ジェットスターに申請している荷物の重量は30kg。ソーマが「大丈夫、手に持った感じ30kgは超してない」といいながら、重量計に乗せると40kgの表示がでた。慌てて荷物を減らし、パッキングし直す。

そして、エマックが迎えに来てくれた。フィリピンに到着したときに、マニラからヌエバエシハまで運転してくれたアポロさんのところまで、運転してくれる。

車内でサラさんがこんなものをくれた。

フィリピンには「カラバオ」という牛がたくさんいる。

そのカラバオのミルクからできた商品で、このカラバオミルクがものすごく美味しかった!!

フィリピンに来たら絶対にいかなければならない「ジョリビー」

そして、最後に一つ。

フィリピンでこれだけは食べておきたかったものがある。

「ジョリビーのスパイシークリスピーチキン」だ!

ジョリビーに来たらバーガーではなく、スパイシークリスピーチキンを注文すべし!!!

ジョリビーはフィリピンを代表するファーストフード店。フィリピンでは、あの世界的なマクドナルドもジョリビーには敵わない。店舗数はマクドナルドの二倍あるそうだ。

今回「スパイシークリスピーチキン」を注文したんだけど、これがとんでもなく美味しい!!!

帰国直前に、フィリピンの好きな食べ物、第2位タイに滑り込んだ。

ちなみに、このあとに会ったアポロさんに「フィリピンの食べ物は、何が美味しかった?」と聞かれたときに「ジョリビーのクリスピーチキンです!」と答えたら「あぁ…(ファーストフードか…)」という反応だった。

シーシッグと答えればよかった…。

そんなこんなで、アポロさんにマニラ空港まで連れていってもらった。

マニラ空港にて

別れ際、アポロさん&マリパズさん&サニーさんとハグをする。

マリパズさんが「また、来なさいよ」と優しくハグをしてくれた。そして、いつも冗談ばかりいっているサニーさんが真剣な表情で何もいわず、ハグをしてくれた。その力のこもったハグに「はっ」とした。

そのあとは、マニラ空港でウトウトしながら、ソーマと帰りの飛行機を待っていた。

フィリピン旅の最後のほうは、旅の疲れから、日本食や日本が恋しくなった。

日本につくとホッとしたけど、日本のクールな雰囲気に少し寂しい気持ちにもなった。だけど、日本もフィリピンも一長一短。日本では、日本のやり方に自分を適応させて、快適に暮らしていく器用さや心構えを持つことも大切なのかもしれないなと、前向きに思った。

日本の家に帰ってから、ソーマとソーマの家族みんなでテレビ電話をした。なんだか、僕の新しい家族と気兼ねなく話しているような状況が嬉しかった。

ソーマの家族とは接するときに壁を感じずに素直に話せるのが、たまらなく嬉しくて、心が満たされた。こういうものが欲しかったんだと、思った。どう表現したらいいかわからないけど、日本では変な気の遣い合いになることも多くて「ただ素直に思ったことを口にし、ただそれを素直に受けとることの気持ち良さ」をあまり感じられなかった。

僕は小さいころから人付き合いがあまりなくて、家族らしい家族の雰囲気を感じたことがなかった。だから余計に感動した。

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著者

栃木県在住の34歳。
34年間住んでいた愛媛県から、栃木県に引っ越したばかり。仕事もやめて、無職になる。同性愛者・躁うつ病患者(現在は寛解している)。趣味は登山。フィリピン人のパートナーと生活しながら、社会の壁を乗り越え、楽しい日々を送るため、人生をサバイバルしている。

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