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国際恋愛(国際結婚)の難しいところ4つと、その悩みの解決法を語ります

もくじ

はじめに

僕は現在34歳の日本人(男)で、パートナーが30歳のフィリピン人(男)です。

いまのパートナーに出会うまで、外国人との接点はほとんどありませんでした。なのでこの記事では、日本で生活するときの国際恋愛の悩みに加えて、外国人に慣れていないという僕個人の問題をベースに悩みを語っています。

パートナーと交際して、2024年の今で5年目を迎えます。国際恋愛を始めるといろんなことが新鮮で、第二の人生が始まったような気分でした。ですがそれと同時に、たくさんの新たな悩みも生まれました。

付き合いたての頃は、まわりに相談したくても同じような境遇の人がおらず、孤独感を味わい続ける毎日でした。その孤独感の中で、この悩みを解決しようとひたすらネット検索をしたり、ネット上の体験談を読み漁ったりしていました。

このページを覗いてくれたあなたも、ひょっとしたらそうかもしれませんね。では、さっそく紹介していきます。

国際恋愛の4つの悩み

言葉の壁

交際初期の悩み「第一位」は、これです。

いまのパートナーと出会った当初は、高校時代に勉強した英語力とGoogle検索でなんとか話せていたし、「言い間違い」や「なんて言ったらいいかわからないときの言葉に詰まる空気感」が面白くて、言語は問題ではありませんでした。

ですが、同棲するようになると、「電気やガスなどの契約」「家事のこと」「ポストに届いていた郵便物のこと」など話す内容が一気に広がります。

そして極めつけは、役所でした。

出会ってからそれなりに英語を勉強していたので、簡単なことなら何とか説明できていたのですが、役所でいわれたことを通訳しようにも全くできずに、頭が爆発しそうになりました。

他にも、「(特に運転中)言葉を、パッと楽にいえないこと」「個人的には大事な、細かいニュアンスを伝えられないこと」「ジョークを言うのにもたつくこと」などもストレスになっていました。

共有できる背景がない不安感

これは経験したことがある人にしか、わからないのかもしれません。

お互いに育ってきた環境がまったく違うので、TVの話、芸能人の話、子供のころの学校行事の話、地域ネタ、文化の話、日本あるある話などの話が一切共有できません。これが、意外とつらいんです。

僕自身、外国人と付き合ってはじめて、このことに気が付きました。共有できる背景がないとこんなにも不安な気持ちになるのかと驚きました。

普段、日本人と会話をしているとき、会話がなくても一緒にいるとき、こういった共有できる背景が僕たちの関係を支えていたことに、はじめて気が付きました。そして、その最も強力な背景が言語です。

最初の項目とかぶりますが、日本人と話しているとき、同じ言語を共有しているという強力な安心感の上にいたのだなと気付きました。

酷い目にあっていないか

これが毎日、ものすごく不安でした。

僕たち現代人はインターネットと密に接しています。僕も、スマホを見ていたら、ふいに嫌な言葉を見るときがあります。ヘイトなどです。

実際に、パートナーが日本に来てすぐのとき、日本人にものすごく恐ろしい言葉をいわれたようです。それを知っていたので、パートナーが一人で外にいるとき、仕事が終わったあとの夜の帰り道、そういったことを言われているんじゃないか。不当な扱いを受けているんじゃないか。ないとは思うけど、リンチにあったりしていないか。

ものすごく不安で、胸が締め付けられる思いでした。

外で目立つ

これは、他の悩みほど強烈ではないけれども、地味についてまわる悩みです。ちなみに、今でも少しあります。

パートナーと一緒に歩いていると、よくわかります。周りからジロジロ見られることもあれば、直接ジロジロ見られているわけではないけど「意識されているな」と、感じるときもあります。

人とすれ違うことについても、一人で歩いているときと、パートナーと一緒に歩いているときでは、すれ違う人の様子が明らかに違うのを感じて、難しい気持ちになります。

りゅーやん

仕方のないことだとは、わかっているんだけどね…

外で英語を話すことも苦手です。

僕は日本語が飛び交う地方に住んでいるので、英語を話すと「すごく目立っている」と感じます。とくに一両編成の電車などの静かな狭い空間で、英語を発するときは、ちょっと緊張します。

僕は目立つのが苦手なので、これも悩みでした。

解決法

言葉の壁

言葉の壁を解決するためには、言語学習をするしかありません。

「はぁ、やっぱりそれかぁ…」と思いますよね。

ハードルが高く感じられると思いますが、国際恋愛をしている人は英語の習得に関して、誰よりも有利なポジションにいます。

というのも「パートナーとコミュニケーションがとりたい」「一緒に生活がしたい」という強いモチベーションをもっているからです。

日本人は、学校でしっかりと勉強をするわりに英語が話せないといわれています。その理由の一つとして、受験英語の弊害がいわれていますが、もう一つ決定的な理由があると思います。

日本人

日本では英語ができなくても生活になにも困らない。

日本では外国人と接する機会がほとんどないから使う必要に駆られない。

僕はこれが一番大きいのではないかと思います。

逆に言えば、自分の愛するパートナーが「外国人と接する機会」として存在します。これ以上の強力なモチベーションは他にありません

「言葉の壁を超えるのは愛ではなく、言語学習」とはじめに書きました。

ですが、愛するパートナーとコミュニケーションをとりたいという思いで、勉強に励み言語を習得するのならば、やはり「言葉の壁を超えられるのは愛」ということになりますね

共有できる背景がない不安感

そもそも、外国人と接することに慣れている人だったら、僕のような不安は感じないのかもしれませんね。僕は外国人に接することが初めてだったので、不安を感じていました。

解決法は、「ないものはしょうがない。作っていく」です。

例えば、テレビを一緒に見る。でもパートナーが日本語にまだついていけないようなら、NETFLIXで映画を一緒に観る。共通の友人をつくる。旅行に行って、共通の思い出をつくる。いつも通うお店をつくって、共通のお店をつくる。

いくらでもあります。

こうやって共有できるものを増やすと、徐々に安心感に包まれていきます。普通に生活できるようになります。

りゅーやん

二人の世界を広げよう!

酷い目にあっていないか

一緒に社会に出ていきましょう。

二人だけの狭い世界にとどまっていると、どんどん視野が狭くなって不安が増してきます。

なので、旅行でも近所にお買い物でも、散歩でも、どんどん二人でいって、そのときに接する日本人の反応を観察してみましょう

これはパートナーの人間性も関係すると思いますが、僕の経験上、接した日本人の9割はとても親切だということに気が付きました。思っていたよりも親切な日本人が多かったのでびっくりしたのと、僕の日本人観が修正されました。

りゅーやん

思っているよりも、優しい人は多いよ。

外で目立つ

これは、個人の問題であるのと、やはり慣れです。そして、それでもどうにもならない場合、最終的には「強い意志を持ち続ける努力」が必要になると思います。

まず僕のように、すごく気にしてしまう人もいれば、あまり気にならない人もいると思います。

そんな僕でも、四年も一緒に外出していればさすがに慣れてきました。ですが完全に慣れたわけではなく、いまでも少し気にしています。

そしてこれは、自分の問題と向き合うチャンスでもあります

「なぜこんなに気にしてしまうのか」

僕の場合、いままでの日本での生活で培われた外国人への偏ったイメージが根底にありました。

これを機に、知識や経験を身につけ、人間観察をし、自分の世界を広くすることをテーマに、なるべく前向きに生活をするように心がけています。

強い意志を持ち続ける努力

最後に、外で目立つということに対する解決法として紹介した「強い意志を持ち続ける努力」について説明させてください。

僕はいまでも、人目を気にしてしまう人間です。人目だけではなく、国際恋愛をしていると偏見や差別に出くわすこともあります。

「強い意志」と書いたので、悩みを解決したくてこの記事を読んでくれている人はガッカリしたかもしれません。

ですが、もう少し説明させてください。

人間は基本的に弱い生き物だと思っています。僕も弱い人間です。

強くなんかいられません。自分の弱さが嫌になることは腐るほどあります。だけど、強くいられなくても、それでも、なにがあっても「自分はパートナーのほうを絶対に選ぶ」という意思はあります。

人生は、悩みの連続です。国際恋愛になると、さらに悩みは増えます。

強い意志を「持ち続ける」というのは「強い人間になる」ということではなく、「弱い自分でも、パートナーと一緒に生きたいという意思を力にかえて、何度でも立ち上がる」ということです。

おわりに

どうでしたか?

今回は国際恋愛での悩みをたくさん紹介しましたが、それを理由に「パートナーと別れようかな…」なんて思ったことは1㎜もありません。

国際恋愛で悩みは増えますが、それ以上に喜びや希望があふれているからです。

ちなみに、言葉の壁を超えるために「英語学習をした」と書きましたが、パートナーもその壁を超えるために日本語の勉強を頑張ってくれています。

ただ、「僕が上手くなった英語を使いたいがために、パートナーにいつも英語で話しかけてしまうので、パートナーの日本語が向上するチャンスを奪ってしまっている」ということをパートナーの名誉のために書いて、この記事を終わります。

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著者

栃木県在住の34歳。
34年間住んでいた愛媛県から、栃木県に引っ越したばかり。仕事もやめて、無職になる。同性愛者・躁うつ病患者(現在は寛解している)。趣味は登山。フィリピン人のパートナーと生活しながら、社会の壁を乗り越え、楽しい日々を送るため、人生をサバイバルしている。

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