詩集を出版しました!こちらをクリック

【堂ヶ森】夏山はアニマルたちの運動場

朝。
まずはリトルカブで黒森峠まで向かう。

峠に到着。
「う~ん…」
森林に囲まれた686mは空気がおいしい。この時点でかなり満足。
そして、登山道に入る。

青滝山への道中、右の足元にある笹から急に茶色いハトが飛び立つ。
その音にビクッ!
驚いたのでしばらく立ち止まる。そして、また歩き出すと、もう一羽出てくる!
まじか!と思い、また歩くと、今度は3羽同時に出てくる!
歩くのが怖くなる。
次、また出るんでしょ?と、恐る恐る歩くも出てこない。

どこからハトが飛び出すかわからない。石鎚山系が誇るドキドキのアトラクション。

青滝山山頂から少し下った場所。
お昼を食べようと座ってラーメンを食べていたら、アブはもちろん、キイロスズメバチが靴にとまっていた。

あまり気にしないようにしていたけど、ずっと僕にまとわりつく。
膝の上や太ももの下、靴を行ったり来たり。
ちょっと怖くなって、立ち上がり逃げたら、ついてくる!逆方向にいっても、ついてくる!

そして、僕の靴の中に入り込み、足の甲と靴の間でくつろいでいる!
そこに「巣を作ろう!」なんて思いつくなよ〜、とネガティブな妄想にドキドキしながら様子を見ていたら、しばらくすると出ていった。

この隙に、急いで荷物をまとめてGO!

そして、梅ヶ市登山道に合流する手前、高い笹の中から、「ブオッ」と、ものすごく野太い猪の威嚇の声が!
距離は30メートルくらい離れている。
あまりの逞しい声に、かなりビビりました。
出てきたら、まず勝てないとプチパニックになりながら、気づいていないフリをして、前へ前へ。

出たー!!

そして、稜線上へ!
アザミかな?登山道のたくさんのトゲトゲの植物が当たって痛い痛い!笹で足元が見えない箇所が多いので、マムシを踏まないように気をつかい、歩く。

ついに、山頂!

山頂はすがすがしい。

堂ヶ森の看板の上になにかある。
近づいてみると…

大きなバッタが!

一瞬ドキッとした…

山頂で再びラーメンを食べた後、お菓子をポリポリしてると、クマバチの子供が僕の口とほっぺたの周りを追従してくる!
お菓子の甘い匂いに反応しているようだ!

逃げるけど、ずっと追いかけられるので、さっさとお菓子を食べて下山開始!

ところどころ、足元が見えない。

稜線を下っている時、足の裏に変な感触。
プニっと、グミみたい。
足元を見てみると、マムシがびっくりしてのたうち回っていた!
僕もびっくりして「すみません!すみません!」と連呼しながら、足をどける。
すみません…

尻尾を踏んだみたい。マムシって踏んだら噛まれるのかなと思っていたけど、このマムシは噛んでこなかった。

そして、もうマムシを踏まないようにと、足元に全集中力を注ぎながら歩いていると、いつの間にか知らない道に…。もと来た道への分岐を見逃していた!

この辺りの登山道は把握しているので「まぁ、いいか!」と思い進むとアサギマダラが3、4匹飛んでる領域に出た!

初めて見るなぁ。綺麗だなぁ。

マムシを踏んでいなかったら、ここには来ていなかった。

アサギマダラは見られなかった。

なんだか不思議な気持ちになった。こういう偶然の重なりが面白い。

時々、何かに導かれているような、見えない力を感じるときがある。人生、なんとかなるんじゃないかと思った。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

著者

栃木県在住の34歳。
34年間住んでいた愛媛県から、栃木県に引っ越したばかり。仕事もやめて、無職になる。同性愛者・躁うつ病患者(現在は寛解している)。趣味は登山。フィリピン人のパートナーと生活しながら、社会の壁を乗り越え、楽しい日々を送るため、人生をサバイバルしている。

気軽にコメントしてね!

コメントする

もくじ