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【原付×登山の魅力】街から山へ、五感で楽しむ新感覚トリップ

もくじ

はじめに

僕は車の運転が苦手でした。

特別、運転が下手なわけではなかったのですが、車は死角が多すぎて、いつか人をはねるんじゃないかと思い怖くて運転できませんでした。

そして、登山をするには車がないと登山道までアプローチできないという先入観があったので、僕には登山はできないな、とあきらめていました。

ですがある日、試しに原付で行ってみると、登山道までの山道も走れました。そして、原付で山に通い続けているうちに、登山と原付は最高の組み合わせなのではないかと思うようになりました。

今回は、その中で感じるメリットを3つ、そしてデメリットについても紹介します。

原付登山のメリット

駐車場の心配をする必要がない

メジャーな山は、駐車場が満杯でとめるところがない。だけど、原付だと隙間を見つけてとめられる、というメリットがありますよね。

それも大事なメリットですが、人気のないマイナーな山を登るのが好きな僕は「そもそも、駐車場が用意されていない山」でも、いつでもどこでも登ることができる、ということが一番のメリットに感じています。

地元の低山や、マイナーな山は駐車場が用意されていない事なんてザラにあります。さらに、一つのマイナーな山に対して、いろんな登山口(やバリエーションルート)から登ることができます。

山の地図を見ながら「こっちから登れるんじゃないか」「このルート面白そうだ」と思ったときに、すぐに行動に移せます。車をとめられる場所はあるか、とネットサーフィンしながら近くのスペースを探す作業ともおさらばです。

最高にストレスフリーです。

狭い山道の走行に気を遣わない

車に乗っていた頃は、これが一番のストレスでした。

特に愛媛の山は、登山口にアプローチするまでの山道が細く視界も悪いので、とても気を遣います。離合できるスペースがないところがほとんどなので、「車よ、頼むから来ないでくれ」と祈りながら運転していました。そして車なので、たとえ窓を開けたとしても外の音は聞き取りづらく、車の気配を感じ取りにくいです。

対して、原付は小さいので離合の心配は全くありません。それに、身体が外にむき出しの状態なので、車の気配をいち早く感じられます。

ストレス満載の山道が、心地のよい風をうけながら自然を感じられる道に大変身する。

登る前から、すでに楽しいです。

旅×登山×旅

原付で遠出するのは、一種の旅です。

原付に限らずバイクでは、走りながら風の匂いや冷たさ、暖かさを感じることができます。街では排気ガスの臭い。田舎に入るときれいな空気。山道を通るとおいしくてひんやりした空気。トンネルの中は息が詰まるような湿った空気。

登山道までの道が彩り豊かで、一つの旅をしているような気分になります。

そして、登山を楽しんだ後、また原付に乗るわけですが、この下山後の夜の移動がまた楽しくて気持ちいいんです。

「下山後に、原付で帰るのってしんどくない?」と聞かれることがあるのですが、意外としんどく感じません。

なぜなら、昼と夜で世界が変わるからです。

夜の、昼とは違った暗い景色。その中にある街灯やお店の光。夜、特有の風のにおい。そして、朝よりも車が少なくしんみりした空気の中を、今日の登山を思い返しながら、走る気持ちよさ。

原付で行くと一日3回楽しめるので、お得です。

原付登山のデメリット

高速道路が使えない

登山をやっていると、県外の山や遠くの山も登りたくなるんですよね。

僕は愛媛に住んでいるのですが、「剣山つるぎさん」の徳島や「大山だいせん」の鳥取に行こうと思ったら、日帰りではかなり厳しいです。こういう時に、高速道路を使える車はいいなぁ…と思ってしまいます。

原付の場合は、前の晩、仕事が終わってから出発し、行けるところまで行って宿をとる。そして、当日早朝また出発する方法しかないかな、と思います。テントでも熟睡できるスキルを身につけられれば、キャンプ場で一泊して、宿代を浮かすこともできますね。

速度が遅い

やはり、原付。

速度が遅いです。朝5時に出発しても、90kmほど離れた登山口に着くのが9時でした。そうなると山行時間が限られてくるので、登れる山も限られてきます。

僕は50ccリトルカブを使っているのですが、原付二種の110ccにすればよかったかなぁと思うときもあります。原付二種は、速く走れるのに、維持費や燃費も原付並みに安いのでおすすめです。

慣れないうちは身体がしんどい

原付登山をはじめて最初のうちは、腰が少し痛かったです。

今はもう慣れてしまって、身体はしんどくありません。赤信号で止まるたびにストレッチをしましょう。車よりも身動きがとりやすいので、その点はいいところだと思います。

荷物をあまり載せられない

これは原付に取り付けている、カゴやボックスの容量によります。

僕の場合は、27lまでのザックしか収納できません。テント泊など、それ以上のザックを持っていくときは常に背負ったままなので、少し運転がしづらいです。

おわりに

原付登山のメリットとデメリットを紹介しました。

原付のデメリットとして「移動中、外の暑さや寒さを感じてしまう」ということもあげられるかと思います。

ですが、それはメリットともいえます。家を出発してから山に着いて、また家に戻るまで、途切れることなく連続して暑さや寒さ、匂いを感じられます。一日の空気の流れを肌で感じられると、その日がより濃厚で充実したものになります。

「生きる」ということは「感じる」ということです。

毎日、時間は均等に流れているはずなのに「あっという間に今日が終わった」と、時間の長さが一定に感じられないということはよくあるんじゃないかと思います。

感じていれば、流れる時間をキャッチできるのです。

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著者

栃木県在住の34歳。
34年間住んでいた愛媛県から、栃木県に引っ越したばかり。仕事もやめて、無職になる。同性愛者・躁うつ病患者(現在は寛解している)。趣味は登山。フィリピン人のパートナーと生活しながら、社会の壁を乗り越え、楽しい日々を送るため、人生をサバイバルしている。

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