新馬路という街
フィッシャーマンズ・ワーフのあとはバスに乗り、目的地へ向かう。
ただ、目的地にたどり着くためには、その前に「新馬路」という場所で、バスを乗り換えないといけない。
新馬路でバスを降りると、栄えた町並みがあったので、近くを散策することにした。




ここはさっきのポルトガルの名残の建物とはうってかわって、中華圏の、あのいい感じの街並みが広がっている。
シャッターを切る手が止まらない。



実は、この新馬路には、世界遺産の建物や西洋風のおしゃれな町並みもあるらしい。
だけど知らなかったので、ひたすらローカルな景色の中を歩く。


歩いていると、フィリピン人が多いことに気がついた。
知らずに入ったパン屋さんもフィリピン人の経営するところだったり、フィリピンの食材のお店もたくさんある。道を尋ねてきた旅行者もフィリピン人だった。
「フィリピン人は世界のどこでもいるね」とソーマが笑う。





そして、目的地に向かうバス停まで歩いた。
パンダ・パビリオンとマカオの植物

バス停のポールに書かれた落書きが、なんだか新鮮だった。
中国語やアルファベット、記号のようなものが並んでいて、なんとなく爽やかに整って見える。それは、僕が言葉を理解できないからだろうか。

そしてバスに乗る。

バスの中は人も多くて、大賑わいだった。
地元のおっちゃんが、若い人たちとずっとなにか話している。おっちゃんと若い人は8:2くらいの割合で話していた。
さぁ、バスが目的地に着いた。


この付近は、パンダが見られる「パンダ・パビリオン」とパリやヴェネチアやロンドンの雰囲気を再現した「パリジャン」「ヴェネチアン」「ロンドナー」といった観光地が集合している。
まずはパンダを見にいく。

中はのんびりとした公園のようになっている。

パンダの前にお腹がペコペコだったので、売店に行った。

売店の人は、香港やマカオに来てから見てきたビジネスマンとは違って、おっとりとした人で、心が落ち着いた。
カップヌードルや、ホットドッグ、お茶でつけたゆで卵と水を買う。

ちなみに、ゆで卵の袋がものすごく小さなレジ袋でかわいかった。

そのあとはパンダを探して歩いたけど、見つからなかった。
その代わりに、日本では見たことのない植物を見つけた。





これはこれで面白い。
香港やマカオの街中をずっと歩いていたので、人の少ない公園に癒やされた。
ちなみに見たい人のために載せておくと、これが香港やマカオのトイレだ。

ウォシュレットはまだ一度も見たことがない。
空港のトイレにもウォシュレットはついていなかった。
そして、トイレットペーパーも備え付けられていないところが、たくさんあった。その場合は、トイレの洗面台に紙設置してあったので、あらかじめそこで取って、持って行くんだと思う。
パリジャンとカジノ
そのあとは、パリジャンへ向かった。

豪勢な建物がたくさん並んでいる。


このパリジャンには豪華なホテルがある。
ソーマが「中に入ってみよう」と歩き出したので、ついて行く。

ホテルのロビーには、いかにもそれらしい建造物があった。

広いロビーの中を、背の高い大道芸人がウロウロ歩いていた。
ここですがさずソーマが「トイレに行こう!この高級ホテルだったらウォシュレットがあるかもしれない」と歩き出す。

残念ながら、この高級ホテルでもウォシュレットはなかった。
ただ、装飾がものすごかった。
金や銀や黒色が、宮殿の装飾のように使われていた。
そしてトイレを出て、しばらく歩いていると、アレを見つけた。

カジノだ!
「どうする?せっかくなら入ってみたいよね?でも、入ってもいいのかな?なんか怖いね」とソーマに言うと、ソーマは一人でカジノの入口まで歩き出した。
そして中をちらっと見て、こちらにUターンしてきた。
「え、どうだった?」と話すと、何も言わずに首を横に振っていた。
どれどれと、僕もカジノの入口に向かって歩き出す。
中をちらっと覗くと、入口に立っているスーツをバシッと着た男性と目が合って、僕もUターンした。
「ちょっと入るの怖いね!カジノの入口が見れたしもういっか!」とソーマに話ながら、カジノをあとにした。
カジノ再挑戦!
そしてお隣のヴェネチアンのホテルに入った。

ソーマがAIに、カジノに入れる条件を聞いている。
どうやら「21歳以上なら大丈夫。高額なゲームだとドレスコードがあって、半ズボンはダメだけど、それ以外ならなんでも大丈夫」ということらしい。
そして、ホテルの中を歩いていると、カジノを見つけた。
「行ってみよう!」と二人で入店しようとする。
入口にはスーツを着た男性が二人立っていた。
ドキドキしながら入ろうとすると、そのうちの一人に止められて、年齢確認のためのパスポートを求められた。
するとソーマのパスポートを見た男性が、ソーマに「なんだ、フィリピン人だったんですか!」と話し始めた。
どうやらその男性もフィリピン人らしく、小話をしていた。
「よし、一人目はクリアしたぞ!」と前に進む。
すると二人目の男性が僕に声をかけてきた。
彼は、張りのある、日本語のような言葉で「◯✕□△下さい!!」と、バッグを下ろして中を開けるジェスチャーを僕にしてきた。
僕も「わかりました!!」と日本語で、彼のように張りがあって、気合を入れたような発声で返す。
すると彼が「どうも、◯✕□△ございました!!」と日本人っぽく身体に力が入った感じで、深々とお辞儀をしながら、バッグを返してくれた。
そして僕も「どういたしまして!!」とお辞儀をして受け取る。
そして、店内に入った。
「なーんだ、全然大丈夫だったね!」「楽しい人たちだったね!」とソーマに言いながら、カジノの中を歩く。
カジノの中はいろんなゲームがあったけど、遊び方がよくわからなかった。
王族っぽい人たちの集まりなのかなと漠然と想像していたけど、地元の人っぽい人たちがが気楽にゲームを楽しんでいた。
超オシャレなゲームセンターといった感じだった。
ところどころに、高価なオブジェクトが透明なアクリルのケースに入って展示されている。
ポーカーやブラックジャックをやるのだろうか、スーツを着た女性のディーラーが机の前に座っているコーナーもあった。
個室の喫煙所があったり、ドリンクや軽食などを売っている売店もあった。
「とりあえずなにかやってみよう!」ということで、遊び方がわかりやすいスロットの席に座った。
現金をチャージしたカジノのカードの挿入口と、現金の挿入口があった。
ちなみにここはマカオだけど、なぜだかマカオの現金は使えず、香港の現金が使えるということだった。
20ドル(500円)でスロット回し、三回ほど少額が当たったけど、5分もすると20ドルはなくなった。
そしてカジノを出て、ヴェネチアンのホテルを歩いた。

ヴェネチアンのホテルには大きな商業施設がつながっていた。
天井には青空が描かれていて、道には小川が流れていた。

そして悲しげな、儚げなメロディーを弾くギタリストがギターを弾いていた。

そしてロンドナーを少し見たあと、また香港に戻った。


コメントが欲しくてたまりません、どうかコメントを…!!
コメント一覧 (3件)
読みながらめっちゃドキドキした!カジノ行ったのー??すごい!!大冒険やね!!
町並みの景色はなんだか映画みたい!家と家の間に電線みたいのがつながってるとことか、家と家の間(路地)が狭いとことか。良い雰囲気!高級そうなとこはキラキラ✨✨
名前が欧米ふうなのは植民地だったことの名残なのかなぁ??色々聞いてみたいことがあふれてる
カジノ、入るの緊張しました!!
カジノのなかはカメラが持ち込み禁止だったので、写真は撮れないし、ブログに載せられませんでした。
街並みの風景、いいですよねぇ~。もっとたくさん歩く時間があったら、まだまだいい景色がたくさん撮れていただろうなというくらい、絵になる景色ばかりでした。
パリジャンとかヴェネチアンとかロンドナーとかは、おそらく観光客用に最近作られたものだと思います。パリとかヴェネチアとかロンドンとかのテーマパークみたいな感じかな?
なるほど、あえてのそういう名前なんやね〜。色々考えてるんだなぁ。
あちこちの文化が融合してるのかと思ったよ。それにしてもほんとに面白い街やね!