同性愛者が同性愛の恋愛映画をみると、これが異性愛者の世界なのかと感動する

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恋愛のドラマや映画といえば、男と女のストーリーだ。

当たり前のこと過ぎる。

同性愛者である僕も、それを疑うことなく、男女の恋愛ストーリーを見て育った。

最近は、同性同士の恋愛ドラマや映画が増えてきたように思う。

そして、初めて男同士の恋愛映画を見たときは、感動で涙がとまらなかった。

なぜ感動したのかというと、ほんとうの意味で映画に感情移入できたからだ。人生で初めて、心からストーリーに感情移入ができて、ストーリーを味わうことができた。一人の人間として、一人の男性として、男性を想う、登場人物の真摯な気持ちに胸が震えるのを抑えることができなかった。

僕は男の同性愛者だけど、小さい頃から見ていた「男×女」の恋愛映画に感情移入できなかったのかと聞かれると、そういうわけではなかった。

それは男女の恋愛が「当たり前」で「普通」だという環境で、同性愛者である僕も、育ったからだ。

でも、感情移入のレベルが、男同士の恋愛映画を見るときは全く違った。男女の恋愛ストーリーの比じゃなかった。

その感動したときに流れる涙には、まず、単に映画のストーリーに対しての感動という意味が含まれる。そして次に、同性同士がスクリーン越しに恋愛を繰り広げている姿に、過去に自分たちが堂々とできなかった同性同士の恋愛が目の前で起こっているという、この奇跡と、過去の悔しさや苦しみが含まれている。

同性愛の恋愛がテレビ画面で流れることに嫌悪する、異性愛者の方もいると思う。僕も、もしも異性愛者で生まれていたら、嫌悪して文句を言っていたかもしれない。

だけど、一つ伝えたいことがある。

僕たち同性愛者は、生まれたときからずっと、男女の恋愛を強制的に見せ続けられてきた。

調査によってバラつきがあるけど、日本のLGBTの割合は5%~10%だと言われている。LGBTのT「トランスジェンダー」は同性愛者ではないので、トランスジェンダーの方の割合1%を引いた4%~9%の番組や映画が同性愛に関することであっても、それは真っ当なことなのではないかと思う。

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著者

栃木県在住の35歳。

双極性障害二型(完解済み)・同性愛・発達障害グレーゾーン当事者。

34年間住んでいた愛媛県から、栃木県に引っ越し、12年間続けた介助の仕事をやめて無職になる。精神安定剤代わりに始めた登山を、毎週続けているうちに、ニュージーランド1300kmのロングトレイルを歩くことができるようになった。フィリピン人の同性パートナーと一緒に生活をしながら、社会の壁を乗り越え、楽しい日々を送るため、人生をサバイバルしている。

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