フィリピン人の国民性イメージと実際のフィリピン人パートナーとの違いを検証してみる

はじめに

多くの日本人にとって、「国際恋愛」や「外国人」は未知の存在ではないでしょうか。

例えば「フィリピン人ってどんな性格なのかな」とグーグルで検索しても、出てくる情報はどれも同じでステレオタイプなものばかりです。

でも確かに「国民性」として語られているものには、一理あるとも思います。日本人の国民性として「真面目・シャイ・礼儀正しい」といわれれば、確かにそうだなと思います。

ただ、ステレオタイプな見方だけでは、その先に踏み込めません。今回の記事では、僕のパートナーの実態を一例として紹介することで、フィリピン人に対する見方を広げてみようと思います。

フィリピン人のステレオタイプなイメージ例

温和でフレンドリーな人が多く、親しみやすい

真っ先に思い浮かぶフィリピン人のイメージです。

これは、その通りだと思います。フィリピンに行くと笑顔で話しかけてくれる人が一定数いて、フィリピンが好きな一番の理由なのですが、僕のパートナーにも当てはまります。

パートナーは日本人に話しかけるときは、日本のやり方を真似て、遠慮気味に話しかけたり、シャイっぽくなるのですが、日本人以外に話しかけるときはとってもオープンでフレンドリーに話しかけます。

家族を大事にする

これも当てはまります。

パートナーは2日に一回の頻度で、家族とテレビ電話をしています。テレビ電話では、両親だけでなく、妹や弟も別の回線から混ざって話しているときもあります。

パートナーの実家に一緒に帰ったときに、パートナーの両親と4人で旅行にいきました。そして旅行先のホテルのベッドで、パートナーとお父さんがお互いに抱きついて、幸せそうに昼寝をしていたこともあります。

日本ではありえない光景なので、ちょっとビックリしてしまいましたが、二人とも幸せそうな表情をしていました。

そして、フィリピンといえば家族への仕送りが有名ではないでしょうか。

パートナーの家庭はあまり裕福ではなかったので、両親はお金を自分たちのためには使わず、全部子供たちの教育費などにつぎ込んでいたそうです。なので「いままで自分たちを犠牲にして育ててくれた恩返しとして、仕送りをして助けたい」ということで仕送りをしているそうです。

貯金をしない

これは当てはまりません。

パートナーは、とにかく節約をしてお金を貯めています。フルタイムで働いていて十分な収入があるにも関わらず、家でも「レシートをスキャンすると1円がもらえるアプリ」などをコツコツやって、お金を貯めています。

一度、パートナーに「フィリピンにいるフィリピン人は貯金をしない人が多いって本当？」と聞いたことがありますが「そもそも、フィリピンでは貯金ができるほどの給料がもらえないから、貯金のしようがない」と返ってきました。

時間にルーズ

これも当てはまりません。

時間はきちっと守る性格です。楽観的な性格のパートナーですが、几帳面でもあるので、いつも待ち合わせ時間よりも少し早くに到着するようにしています。

職場にも、いつも30分前には到着しているようで、「真面目に働いている」ということで会社から特別に手当てをもらっていました。

陽気で外向的

これは半分当てはまります。

本人に「外向性と内向性は、何対何くらい？」と聞いたことがあるのですが、「50:50」という答えでした。

自分から道端の知らない人に話しかけに行くほど外向的ではないけれども、そんなに内向的でもなく職場での人間関係も良好です。

ただ、ときどき一人になりたいときがあったり、人と会って社交辞令のようなことをいうのは疲れたりするみたいで、外出が億劫になるときもあるみたいです。

ですが、クラブの大音量のミュージックのなかで踊ったり歌ったりするのは好きみたいです。

細かいことをあまり気にしない

これも半分当てはまります。

大きな視点でいうと、パートナーは細かいことを気にしません。

「考える前にとりあえずやってみる」「過ぎたことをウジウジ考えても仕方ない」というサッパリした性格をしています。

ただミクロな視点でいうと、細かくて几帳面な性格をしています。

例えば、部屋がさばけているのが大嫌いで、それを見るとすごく疲れるみたいです（わかる）。そして、物の置き場所もある程度決まっていて、いつもと違った場所に置いてあるのを見ると、静かに直しています。

洗い終わった食器を立てかけて乾かすときに、きれいに配置しないと嫌なようです。僕が雑に置いていたときは、何も言わずにきれいな配置に直しています。

爪が伸びているのも嫌なようで、少しでも伸びると、30分くらいかけて爪を切って整えています。いろんな種類の爪切りやヤスリや、よくわからない器具が入った爪切りセットを持っています。

「手術道具か(笑)」とツッコミたくなるような爪切りセットです。

他にも、着ている服の汚れにも敏感だし、料理中に飛び散った水や油もすぐにキッチンペーパーで拭きとっています。洗濯時、服をハンガーに通すときのハンガーの向きも揃っていないと嫌だそうです。

おわりに

どうでしたか？

特に最後の項目なんかフィリピン人のイメージとはかけ離れすぎていて、記事を書いていて笑いました。

もしかしたら僕のパートナーが特殊なのかもしれませんが、ステレオタイプからでは見えないものが見えたのではないでしょうか。

「人それぞれ個性があって、ステレオタイプでは語れない」というのは当たり前のことなのですが、僕もついつい先入観で判断してしまいがちです。

今回の記事が、この記事を読んでくれている人の「フィリピン人、もしくは外国人に対してのイメージ」を少しでも揺るがすことができたら嬉しいです。