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【ロングライド ♯4】広島・山口・福岡・大分の海岸線を走る450kmの自転車旅

もくじ

4日目

朝が来た!

今日が最終日。家に帰ってゴロゴロしたいという気持ちが湧いてきていた。そして、気が抜けたからか、だいぶ身体の疲れを感じる。

まずは、エネルギー補給だ。

そして、外の世界に出る!

朝焼けの中を走る。

この広大な景色をまとって走る日々も、今日で終わりだ。家に帰って休みたい気持ちだったけど、旅が終わる寂しさも少しあった。

そして「国東半島くにさきはんとう」の入り口辺りに、こんなものがあった。

トンネルアートだ。

こんなクオリティの高い絵が30点以上も描かれていたので、ビックリした。もっと、こういうアートがそこら中にあったらいいのになと思った。

そのあとは、早朝のきれいな空気の海岸線沿いを走る。

そして「竹田津港たけだつこう」に着いた。ここから、山口の「徳山とくやま」までワープする。

船内に入り、横になってストレッチをしていると眠気がやってきた。

遅れてやってきた疲れの波に打たれているような気分だった。寝てしまうと思ったので、タイマーをセットする。

だけどスマホの写真の整理をやっていたので、結局寝ずに、徳山港に到着した。

さぁ、久しぶりの山口県だ。ここから「柳井港やないこう」まで走ったら、もう旅は終わったも同然。あと、40km。

久しぶりの山口の地名
「白壁の街並み」翻訳をあきらめたな…

そして、あれは…!

「松山行きフェリー乗り場」だ!

やったぁ…

「着いた!」

乗船の手続きを済まして、外で船を待つ。風に吹かれるたびに、疲れが身体の中を心地よく響きわたる。もうだいぶ、気が抜けていた。

節約しているけど、これは完走のご褒美
さっきの翻訳の答えがここに!
港にあるボードを見ながら、走ってきた道に思いを巡らせる
ありがとう、自転車。あと、もう少し。

そして、乗船の時間が来た。

船まで歩きながら、脚にチェーンの黒い汚れがべっとりと付いている自分を誇らしく思った。

日が暮れるまで、外で景色を見ていた
さようなら、山口。ありがとう
幻想的な光
4日を共にした、僕の自転車

そして、地元である愛媛県の「松山」に降り立った。

「ついに帰ってきたか」と少しホッとしたけど、「あーあ、また松山か」と現実に引き戻されて、少し胸が圧迫されたような気分でもあった。

三津浜港

そして、家に到着。

節約生活をしているので、帰ってすぐに片づけをしたあと晩御飯の支度にとりかかった。

一通り家事が終わったあと、布団にゴローンと横になり、今回の旅のことを思い出していた。達成感と充実感で、僕の部屋の中だけ時間がとまっているようだった。その不思議な空間の中で、天井をぼーっと見つめる。

「よかったな」

終わってみたらあっという間だった4日間を振りかえって、そう思った。

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著者

栃木県在住の34歳。
34年間住んでいた愛媛県から、栃木県に引っ越したばかり。仕事もやめて、無職になる。同性愛者・躁うつ病患者(現在は寛解している)。趣味は登山。フィリピン人のパートナーと生活しながら、社会の壁を乗り越え、楽しい日々を送るため、人生をサバイバルしている。

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