詩集を出版しました!こちらをクリック

【テアラロア Day24】テアラロア400km地点の街「ワナカ」へ

もくじ

波が通り過ぎるのを待つ

今日は山を降りてワナカまで歩く日だ。

今朝テントから出たときに、ベリーが「調子はどう?」と聞いてきた、「昨日よりマシになったよ。メンタル的に」と答えると、「うん、表情が昨日より良くなっている」と返ってきた。

そして、「調子はマシになっているけど、あまり無理して自分をポジティブにもっていきたくないから、しばらくはこのまま、落ち込み気味で過ごそうと思う」というと、「それが大事。体調もメンタルも人生も波があるから、大きな波や小さな波が来るのをただ感じて、通り過ぎるのを待っていればいいよ」と教えてくれた。

ひどい水ぶくれ

ちなみにテアラロアの16日目からずっと、足裏の化膿した水ぶくれが痛かった。毎日痛みに耐えながら歩いていたので、足の他のところにも痛みが出ていた。

そして昨日の水ぶくれの状態を写真に撮ったので、見たい人だけ見てほしい。グロテスクなので注意してね。

ここをクリック

だけど、アメリカ人のケイロブが一昨日くれた薬を塗ったら、だいぶ良くなっていた。歩くときに感じる痛みも、ほぼなくなった。

そしてまた、寂しくなる

この二日間歩いている山は、急斜が激しくて、道もあまり整備されていない箇所があるので、かなり歩きにくいし、しんどい。

慎重に下る。

スウェーデン人カップルのルーカス&キム

ふと、僕は下ばかり見て、ただ歩くことしか考えていないなと思った。好きなときに、道端に座り込んで花の写真を撮ったりできるのに、ただ歩いてばかりいる。

ちょっと立ちどまって、写真を撮る。

少し心が落ち着くような気がする。

そして山を降りたあとは、ワナカの街に続く湖の周りのトレイルを歩く。

ケイロブ&ベリー

いままで一緒に歩いていたベル&ドネックとサムはいなくなって、いまは一昨日出会ったルーカス&キムとケイロブとベリーの五人で歩いている。

みんな僕よりも歩くのが速いので、僕はいつも最後方から追いかけている。

そして、みんなが待ってくれて僕が追いついては、離れてを繰り返した。

途中、湖でみんなで泳いだ。

僕は水が冷たくて一番最初に湖を出たけど、スウェーデンから来たルーカスには温度がちょうどいいらしい。

そして、湖からあがりみんなが話しているのを聞いていると、音楽アプリの「Spotify」はスウェーデンの会社がつくったアプリだと知って驚いた。

そしてまた歩く。

ルーカスが特に、僕を気にかけてか、いろいろと話しかけてくれる。ケイロブもときどき話しかけてくれる。キムはおそらくシャイな性格だ。

最後方をキープしながら歩く。

ベル&ドネック&サムと歩いていたときは感じなかったけど、まだ出来たてのこのグループの中にいると、英語がネイティブではない僕は寂しさを感じる。

最後方を歩きながら、少しホッとしていた。

こうやってグループがどんどん入れ替わりながらゴールを目指すんだなと思った。

でも、ときどきルーカスが僕に話しかけてくれるので、そのときは嬉しくなる。

そしてまた、寂しくなる。

ベル&ドネック復活!?

今夜のキャンプ場に着いた。

ルーカス&キムが近くに美味しいフランス料理屋さんを見つけたので、みんなで向かう。

料理の名前はわからなかったけど、美味しかった。

そしてテントに戻る。

スマホを見ると、テアラロアの初期に出会った人たちとのグループチャットに、ベル&ドネックが「テアラロアは中断して、車を買ってニュージーランドを旅してまわります。そして今度は荷物を軽くして、テアラロアのルートをピンポイントで歩くことにしました。どこで会えるかはわからないけど、また、トレイル上で会いましょう!」と書いてあった。

どこで会えるかな。

嬉しい気持ちになり、メッセージにハートマークの絵文字を返信した。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

著者

栃木県在住の34歳。
34年間住んでいた愛媛県から、栃木県に引っ越したばかり。仕事もやめて、無職になる。同性愛者・躁うつ病患者(現在は寛解している)。趣味は登山。フィリピン人のパートナーと生活しながら、社会の壁を乗り越え、楽しい日々を送るため、人生をサバイバルしている。

気軽にコメントしてね!

コメントする

もくじ