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歩き旅の魅力、ただ歩くだけで人生が少しずつ進む理由

もくじ

歩き旅


昔からなんとなく「旅」というものに興味がありました。今いる、同じ場所、同じ世界から抜け出して、未知の世界を歩くときの、一秒一秒、歩くたびに心が呼吸をしているような新鮮さが大好きです。

そして、僕は小心者です。

歩いて旅をしているときの、「歩き続けている」「動き続けている」という躍動感や、そのリアリティが、僕の心を後ろからサポートして、身体を前に押し続けてくれます。

なにか恥ずかしいことをしてしまったり、自分が嫌になるようなことを考えてしまったり…、そんな思いも、歩いていれば一秒前の地点に置いて、前に進めるような気がするのです。

ということで、しばらく前から、「愛媛県の海岸線沿いを端から端まで歩く」というチャレンジをしています。

長い休みがないので一気にはできませんが、休みのたびに前回のゴール地点まで行って、そこから歩くという、「つなぎ」の旅です。

韓国人と出会う

その日は「今治駅」から「伊予三芳駅」という駅まで歩いていました。

終点の伊予三芳駅で、ベンチに座って電車を待っていた時のことでした。

一人の男性がやってきて「今治駅行は、この乗り場ですか」と尋ねてきました。「そうです、ここですよ」と返事をしたものの、僕もこの辺りに詳しくないので、確認で「17:40の電車に乗られますか」と尋ねたところ、「はい、そうです」と返事がありました。

しばらく一つのベンチに二人で座って、それぞれの時間を過ごしていました。

すると、その方が「四国に来るのは初めてで、システムがよく分からなくて」と微笑みながら話しかけてくれました。

この駅には券売機がなくて、僕もよく分からなかったので、その話で盛り上がり、会話が始まりました。そして、会話のなかで「韓国のソウルから旅行で愛媛に来ている」ということがわかりました!

日本語があまりに上手だったため、日本人だと思っていました。それもそのはず、彼は東京に4年半ほど住んでいたようです。

そして東京に来る前も、韓国の大学で第二外国語として日本語を勉強していたみたいです。日本のアニメやドラマが好きで、休みの日も日本語の勉強をしているとのことでした。

韓国の人とちゃんと話すのはほぼ初めてだったので、電車が来たあとも、車内でいろいろと話していました。

ちなみに僕は、来年韓国に旅行に行く計画があったので、「韓国の美味しい食べ物はなにか」「韓国のおすすめスポットはどこか」など、たくさん尋ねていました。

すると、「もしよかったら連絡先を交換しませんか。韓国に来た際に連絡をくれたら、家に招待して食事を用意しますよ」「その時は、気軽に連絡してくださいね!」と、言ってくれました。

嬉しくて、テンションが爆上がりの状態で、今治駅まで話し続けました。

その日は気分が高揚しすぎて、あまり眠れませんでした。

ただ、「外の世界を歩いていると、こんなことがあるんだなぁ…!」と、感激しました。

山に登ったり、歩き旅をしたり、なにかしら行動していると、たまにこういうことが起こります。

でも、それは「たまに」で、大体は何も起きません。

僕の考え方

僕はよく「なにかしら行動するたびに、何かが僕に近づいてきている」という想像をします。

具体的に説明すると、次に起こる面白いことが僕より100km離れた地点にいるとして、ある日、僕が山登りで20km歩いたとしたら、その面白いことも20km僕に向かって歩いてきているというイメージです。

その日一日だけ20km歩いても何も起こりません。

でも、それは次の展開への布石になっている。つまり、今日、行動して何も起こらなかったとしても、それは全く無意味ではない。次の展開への行動をしたという感覚です。

なので、無意味どころか満足感に包まれるのです。

おわりに

これが本当かどうかは、さておいて。

イメージや想像の力。登山でもなんでも、精神的に参っているときは本来の力が発揮できません。

なにか、自分にとって大事な世界観を心のうちに持っていたら、恥ずかしいとか、変だとか思って捨てようとせずに、大事に温めておくのがいいと思います。

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著者

栃木県在住の34歳。
34年間住んでいた愛媛県から、栃木県に引っ越したばかり。仕事もやめて、無職になる。同性愛者・躁うつ病患者(現在は寛解している)。趣味は登山。フィリピン人のパートナーと生活しながら、社会の壁を乗り越え、楽しい日々を送るため、人生をサバイバルしている。

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