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登山で実際にどれくらいの野生生物に出くわすのか、実体験をもとにお伝えします

もくじ

はじめに

街の人にとって、山の中が実際にどうなっているのか、想像するのは難しいと思います。

ネットで調べると、クマ、スズメバチ、蛇など危険生物の情報がわんさか出てきて、登山を始めたいけど始められない人も多いのではないでしょうか。

僕がそうでした。

この記事では、単独登山を91回した僕が、実際に野生生物やスズメバチなどにどのくらい遭遇したのか、どのくらい怖い思いをしたのかを、実体験をもとにお伝えします。

データ

0回
毒蛇(マムシ)4回
8回
スズメバチ2回
イノシシ4 回
鹿11 回
ニホンカモシカ1回
アブ夏はわんさか
0回
タヌキ1回
キジ1回
マダニ2回

登った山は155座。
2000m~1500m (41座)
1500m~1000m (49座)
1000m~500m (38座)
500m~0m (25座)

3000m級や本格雪山の経験なし、主に四国の山を登っている僕の経験の範囲内でのテータになります。

詳細

熊との遭遇回数は0回ですが、これは僕が四国に住んでいるためです。
九州には熊がいませんが、四国も熊がほとんどいないと言われています。

完全にいないわけではないですが、この広い四国の中で、極めて僅かな数の熊に出会う確率は、ほぼゼロと考えていいと思います。

ちなみに僕は怖がりなので、熊鈴をたまにつけています。熊鈴は熊だけでなく、他の野生生物にも自分の存在を知らせることができるので、登山道があまり整備されていないようなワイルドな山を歩くときはあってもいいかもしれません。

蛇というと怖いイメージですが、僕の経験上、蛇がわざわざ攻撃してくることはないです。

蛇は大体、水場の近くにいます。僕が見た無毒の蛇6匹は全て、僕の存在に気が付くとササーっと逃げていきました。なので必要以上に怖がることはないと思います。

ただ、マムシは近づいても逃げません。

マムシは水場の近くというより、日当たりの良い登山道で日向ぼっこをしているのをよく見かけます。見つけたら刺激しないようにしましょう。経験上、マムシもこちらから挑発をしなければ、わざわざ攻撃してくることはありません。

ただ、一度だけ、マムシを踏んでしまったことがあります。

日当たりの良い山の稜線上でした。夏で植物が生い茂っていたので、ところどころ足元が見えませんでした。そして踏みました。幸い嚙まれることはありませんでしたが、気をつけましょう…。

ちなみにそれ以降、足元の見えない場所を歩くときは、レインウェアのズボンを履いて、少しでも足元の防御力を上げるようにしています。

スズメバチ

2回と書きましたが、これはスズメバチが身体にとまった回数です。身体にとまってないけど見た回数も合わせると、8回くらいかなと思います。

その2回のときは、特に下半身、脚や靴のあたりをウロウロしていました。かなりドキドキしましたが、あまり刺激しないようにじっとして様子を観察していました。2回とも、僕を攻撃しようとする気配は感じられず、単純に僕を観察しているだけのように感じました。

ただ、スズメバチに刺されたら危険な状況におちいるので、応急処置ができるようにポイズンリムーバーと虫刺され用の軟膏はいつも持ち歩いたほうがいいです。

昔は安いポイズンリムーバーを使っていましたが、ある時ザックを開けるとポキッと折れていました。
スズメバチに刺されたときに、ポイズンリムーバーが使えないと洒落にならないので、ケース付きの頑丈なものを買いなおしました。

イノシシ

4回見ました。

ウリ坊1匹と大人のイノシシ3匹です。
襲ってくるというようなことはなく、4回とも向こうが先に僕の気配を察知して「ダダダっ」と逃げていきました。みんな逃げていくだけでしたが、その迫力にドキドキしました。

そして、姿は現さないけど、草むらの中から威嚇されることも3回ありました。犬のような声でした。
怖かったのですが、気付いていないふりをして、さっさとその場を離れました。姿を現さないので、臆病なのでしょうね。刺激しないようにしましょう。

鹿

鹿は比較的遭遇します。
そして、可愛いです。臆病なので、すぐ逃げてしまいます。
危険性はかなり低いと思いますが、やはり野生生物。山の斜面を全速力で駆け抜ける身のこなしを見るとちょっとビビります。

一回だけ、ものすごく大きくて、ツノも立派な鹿に出会ったことがあります。こちらに気付いても微動だにせず、こっちを見ながら仁王立ちしていました。ものすごい風格に、かなりドキドキしたことがあります。

ですが、身の危険を感じたことは一度もありません。

ニホンカモシカ

愛媛県の「赤星山」で遭遇しました。
ニホンカモシカの特徴らしいのですが、ずーっとこちらを見てきます。身体が大きいので出会うとかなりビックリすると思いますが、襲ってくることはないようです。可愛いです。

アブ

噛まれても、腫れてかゆくなるぐらいで、命に別状はありません。
ただ、夏場に大量発生して、ずっとストーキングされます。うっとうしくて集中力をそがれるので、むしろアブそのものより、集中力がそがれて滑落したり、足をくじいたりすることの危険性の方が高いかもしれません。

僕はイカリジンという成分の入った虫よけの大きなボトルを常に携帯して全身に振りかけています。虫よけを使わなかった日に比べて、アブにあまり噛まれなくなるので、個人的に効果は高いと思っています。

今のところ、登山道で見かけたことはありません。ですが、登山が終わった後、山間部を原付で走るときに時々見かけます。

マダニ

マダニで命を落としたというニュースを、たまに耳にしますよね。

91回の登山でマダニを見たのは2回でした。1回目は、気が付いたら靴にとまっていました。2回目は、1泊2日のテント泊の2日目の朝、目が覚めるとマダニがテントのなかを歩いていました。

それ以降、靴はテントの外に置くようにしています。

おわりに

今回、いろんな種類の野生生物との遭遇経験を紹介しましたが、今のところ危険な思いをしたことは一度もありません。

これはあくまで僕の経験なので、これをもって「山は安全だ、そんなに恐れる必要はない」とは言えません。

実際、スズメバチがいないか常にまわりを観察しながら歩いています。木に手をつくときにスズメバチやスズメバチの巣はないか、岩に手を置くときに蛇はいないか、など気を付けながら山を歩いています。

ただ、僕が山を始める前は91回も登ったら、何回かは危険な目に遭うだろうと思っていましたが、一度もありません。これも事実です。

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著者

栃木県在住の34歳。
34年間住んでいた愛媛県から、栃木県に引っ越したばかり。仕事もやめて、無職になる。同性愛者・躁うつ病患者(現在は寛解している)。趣味は登山。フィリピン人のパートナーと生活しながら、社会の壁を乗り越え、楽しい日々を送るため、人生をサバイバルしている。

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