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【フィリピン旅行記 ♯6】フィリピン人シンガーのカーペンターズに酔いしれて、心が異世界に飛んだ

もくじ

リゾートホテルに向かう

この日は、朝からエマック一行いっこうが車で迎えにきてくれた。

ここから4時間ほど離れたリゾートホテルへ向かう。

田舎道の途中で、お店による。マリパズさんはホウキを買い、僕たちは「ブコパイ」というココナッツでできたパイを買って食べる。

そして、その周辺を一人で散歩してみる。

「人とすれ違ったら挨拶した方がいいのかな。どんな風に反応したらいいのかな」とドキドキしながら歩いた。

リゾートホテル「アリヤ」に到着!

そして長いドライブの末、ホテルに到着!

ホテルのすぐ裏には海が広がっている。ホテルと海の間にはプールもある。

そして、エマックは元スイマーだ。

僕は、小さいころ中耳炎ちゅうじえんをわずらっていたので、プールの授業はいつも水着に着替えたままベンチでみんなの泳いでいる姿を見学していた。手術で治したあとから水泳の授業に参加できたけど、みんなに遅れをとっていたので水泳に苦手意識があった。

なので苦手意識を克服したくて、エマックにレクチャーをお願いした。

エマックのレクチャーは感覚的で面白い。僕は身体に力が入りすぎているらしく「リラックス、リラックス」とエマックによくいわれた。なかなかリラックスできないので、一端プールからあがり昼食を食べにいく。

昼食は、車で5分ほど移動したところにある野外レストランで食べた。

ビュッフェだった!

ご飯をお皿にもっているとき、一人の若いフィリピン人男性と同じタイミングで同じ大皿の料理を取ろうとしていた。彼が「ソーリー」と手を引っ込め、僕も「ソーリー」と一瞬手を引っ込める。そして、彼が「どこから来たの?」といろいろと話しかけてくれた。

僕は日本から来たことを伝えた。彼は、キリスト教を布教している人で他にも何人かの仲間がいた。フィリピン人だけではなく、いろんな国籍の人がいる。

彼とたくさん話をしたあと「フィリピン旅行、楽しんでね!」と爽やかな笑顔で去っていった。外国で外国人と一対一で会話をするという経験が、外国で一人旅をしているような気分にさせてくれて興奮した。

また「彼のようなフレンドリーな人と話したいな」と思った。

そのあとは、またホテルに戻る。

サーフィンで波に打たれることで脱力する感覚をつかむ

このフィリピン旅でやってみたかったことの一つが、サーフィンだ。

このホテルにはサーフィンのガイドがいたので、エマック&ソーマ&僕の三人でガイドさんのところを訪ねた。「今日の波はサーフィンに適しているかどうか」聞いたところ「大丈夫」ということで、早速サーフィン開始!

はじめは陸でレクチャーを受ける

ガイドさんは、本当に丁寧に優しく教えてくれた。

何度も失敗していたけど「落ち込まないで、もう一回やろう」と励ましてくれる。そして何度目かのときに成功した!ボードに立って波に乗っているとき、歓喜の天使が僕の身体の内側を走り回っているのを感じた。

「あぁ、これはハマるわぁ…」

サニーさん。サーフィンは全然できないらしいけど、ポーズが様になっています。

そして、またホテルまで歩いて戻っているときに「いまなら泳げそう」と思った。

大自然である海に浸かり、波に打たれ、身体が脱力しているのを感じたからだ。エマックを引き連れてプールにいくと「うまく泳げている」といわれたので、これを機に「日本に帰ったら水泳を始めよう」と思った。

シンガーに「I need to be in love」をリクエストする

夜まで部屋でのんびりしたあと、一階のレストランにいく。

レストランは海の隣にあって、ムーディーないい雰囲気を感じる。

そして美味しいご飯を食べていると、シンガーが現れて歌い始めた。歌がめちゃくちゃ上手い!すると、ソーマが「りゅーやの好きな歌を歌ってもらいや」と紙ナプキンに「I need to be in love/ carpenters」と書き、ウエイターに渡した。

そのウエイターが、紙ナプキンをシンガーに渡す。シンガーは紙ナプキンをのぞき込んで、うなずく。しばらくしたあと、シンガーが「日本から来たりゅーやにこの歌を捧げます」と、ムーディーなトーンで言葉を放った。

そして…

「The hardest thing I’ve ever done is keep believing..」

歌い始めた!

シンガーが歌いながら時々こちらを見て微笑んでくれる。感激しました。この瞬間を心に刻もうと、この会場に響き渡る目に見えない些細ささいな振動もすべて、この身体で包み込もうと全神経を集中させた。

歌が終わったあとも、カーペンターズの余韻よいんがずっと胸のなかを漂っていた。

レストランの隣にある真っ暗でなにも見えない、波打つ海を見つめていた。その黒色で消された、遠近感もなにもかもが消え去った景色を見つめていると、不安や孤独、この世界でつくられた全ての感情を超えて、いきたい世界に辿り着けるんじゃないか。そんな気分になった。

そんなことを考えていると、聞き覚えのあるメロディーが流れてきた。

「…最後のキスはタバコのflavorがした」

シンガーの方が、サプライズで日本の歌を歌ってくれた!感激で、胸いっぱいになった…。

そのあとは部屋に戻り、ソーマ&マリパズさん&サニーさんの四人で話をした。そして、6日目を終えた。

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著者

栃木県在住の34歳。
34年間住んでいた愛媛県から、栃木県に引っ越したばかり。仕事もやめて、無職になる。同性愛者・躁うつ病患者(現在は寛解している)。趣味は登山。フィリピン人のパートナーと生活しながら、社会の壁を乗り越え、楽しい日々を送るため、人生をサバイバルしている。

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