夏、真っ盛りですね。
外は暑くて出かけるのも嫌になりますが、変化は気付きを与えてくれます。これから、僕の「水」に対する意識の変化を生んでくれた夏の登山の話をします。
南三方ヶ森
一年前に歩いた地元の1000m級の山です。
この日も夏、真っ盛り。
うだるような暑さと湿気の中、汗でびしょびしょになったTシャツをまとって歩いていました。さらに大きなザックを背負っていたので暑さが背中に閉じ込められます。
急登をのぼっていました。
呼吸が荒く、体が熱く、脚はだるくなります。
しんどすぎて、焦点の合わない目でただただ「はぁ、はぁ」息を切らしながら歩いていました。
そして立ちどまって、ペットボトルに入れておいた水道水を飲んだときでした。
「うんまぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
思わず声がでました。歓喜の雄たけびのような声でした。
それだけ、ただの水道水が、とんでもなくおいしく感じられたのです。
このときは自分でもビックリしました。水道水を飲んで、ここまで「うまい!」と感じられたことは人生で一度もなかったからです。
その時の「水道水」を飲んだ時の感動が、今でも忘れられません。その日以降、僕のライフスタイルは変わりました。
山で学んだこと
いままでは麦茶を作っていましたが、水道水で十分おいしい、満足できる、ということに気が付きました。なので家でも水道水、仕事で持っていく水筒にもいつも水道水を入れています。
家で水道水を飲むたびに、あのとき山で感じた「水道水がたまらなくおいしい」という記憶が蘇ります。その記憶が蘇ったとき、何ともいえない豊かな気持ちになれるのです。「必要最小限のもので十分満足できる」という本質を見ているときの満足感、のような気持ちです。
ほかにもこんなメリットがあると思います。
- 麦茶代が節約できる
- 麦茶を作る手間がはぶける
- 麦茶を入れる容器を洗わなくていい
- 冷蔵庫が広くなる
- 真夏に職場に持っていっても、暑さで変な臭いになることがない
水道水は、下界ではどちらかというと嫌われている水ですが、山に入るとオアシスのような癒しの存在に大変身します。同じ水なのに、こんなにも感じ方が変わるんですね。日本にいたときは何とも思っていなかったのに、海外に行ってその有難みを知ったような感覚でしょうか。
高級な水を求めて上を目指すだけでなく、下にも掘り下げると、世界が広がりますね。
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