エッセイ– category –
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【思い出の価値】思い出は実体のない多機能スマートフォン
「思い出」は実体がないので、軽く扱ってしまいがちではないでしょうか。しかし実体がないというのは、逆にいえば「失わない」ということです。実は、人生で一番確かなものは「実体のないもの」ではないでしょうか。 -
「死ぬんだ」と思ったときに見えた本質的な孤独と、人とのつながりの幻想
モノはモノとして、そこに独立して存在しているだけでした。「独立した存在であるモノの境界線を突き破り支配する『所有』という行為をおこなうなど、そもそも不可能なことだったんだ」と絶望感のなかで気が付きました。 -
【自信をつける方法】自分だけのつらさが教えてくれる、自分だけの「強さ」とは?
自分の信じるものというのは、自分が見つめ続けているもの。喧騒のなかにあっても、いろんな人の中にいても、「ある一点だけは忘れられない」「視界から外れない」という、決意のようなものです。 -
【うつ病】最低限の収入があれば十分だと職場のベランダで思う
風邪をひいて「あぁ、苦しい、苦しい」と思いながら部屋で横になっているとき。ふと、一瞬、静かな部屋が静まり返る瞬間があります。そして、ふと、自分の身体の苦しさから「自分は今ここに、確かに生きている」と自分の存在を感じ、「はっ」とする瞬間があります。 -
心の中の孤独を抱えて、登山で見つめる「遠くの世界」
「自然の声を聞きたい」と思いを馳せているときに跳ね返ってくるのは、自分の気持ちです。そして「あぁ、そうだよな。どうあがいても、僕はここにいるだけだよな」とちょっと寂しく、ちょっと諦めがつくような気持ちになります。 -
雨の登山道で思い出す日常、ブルーがサファイアに変わる瞬間
悪条件の山の中、一人で黙々と歩いていると「日常の全ての感情や思い出は、いいことでも悪いことでも、美しかったんだな…」と気付くのです。 -
雨の中で本当の自分になれる
精神的にいつも過剰になにかに取り囲まれている僕に、癒しをもたらすのは大自然という「何にも囲まれていない」その在り様です。