【テアラロア Day25】懐かしのメンバーでワナカの日本料理屋さんに行く

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喘息が悪化する

今日は一日何もしない「ゼロデー」だ。

身体にも心にも疲れが溜まっていたので、僕はこのキャンプ場にもう一晩泊まり、ボケーっとする時間を確保したかった。

ベリーは、ホテルの個室に泊まりたいということで、ワナカの信じられないくらい高い5万のホテルに泊まることになった。

そしてワナカでは、もう一つ大事なミッションがある。喘息の吸入器をゲットしないといけない。

というのも、僕はもともと喘息を持っていたので、吸入器を使って治療をしていた。いったん治療が終わり吸入せずに生活できるようになっていたのだけど、この歩き旅を始めて15日目くらいから咳がよく出るようになった。

だんだん酷くなってくるので、おそらく喘息が悪化し始めているんだろう。病院へ行き、薬局で吸入器を手に入れないと、この先には進めない。

昨日は、「どうしよう、病院なんて一人でいける自信がない」と怯えていたら、ベリーが「一緒についていこうか」といってくれた。

ありがたい!

ベリーいわく「ニュージーランドは牧場の草の花粉がたくさん飛んでいるから、それがアレルゲンになって僕の喘息が悪化したんじゃないか」ということだった。

朝9:00、早速ベリーとワナカの街へ向かう。

まず、薬局にいって薬が置いてあるかを確かめる。そしてその近くにあったクリニックに向かう。

そして、診察室にベリーと入る。

ドクターは優しいおじいちゃん先生だった。

うまく話せる自信がなかったので、あらかじめ用意していた英語の文章を見せる。

文章のはじめに「英語に、特にリスニングに自信がないので、言われたことを何度も聞き返すかもしれませんが、理解していただけたら嬉しいです」と書いておいた。

そしてドクターが読み始めてすぐに、大きくうなずいてくれたので、ホッとする。

どうやら、やはり喘息の症状が出ているということだった。

ニュージーランドは喘息を発症しやすい国らしい。だから、日本に帰るまでは一日2回、吸入を続けるようにということだった。

そしてベリーが「僕がテアラロアを続けられるか」どうか聞くと、「もちろん、全く問題ないよ」とドクターから返ってきた。

そして、僕が使っている吸入器をみて「まさに、私がこれから処方しようと思った吸入器と同じだ。君の日本のドクターはグッドドクターだね!」といってくれた。

診察代2万円と薬代2万円を支払い、病院をあとにした。(海外旅行保険に入っているので、代金はあとで請求する)

ベル&ドネックと再会する

そのあとは、アウトドア用品店にいき、ベリーは靴を、僕は厚手の靴下を買った。

いままで履いていた靴下は薄手だったし、大きな穴が空いていたので、水ぶくれ対策に厚手のものを買った。

そのあとは、ベリーがコーヒーを飲みたいということで、コーヒーショップに向かう。

僕はデカフェのコーヒーを注文したあとで、サンドイッチもうっかり注文してしまった。

うっかりというのは、このあとサムに教えてもらった日本料理屋さんに、二人でランチを食べに行く約束をしていたからだ。

でもサンドイッチはめちゃくちゃ美味しかった。

そのあとは、ベル&ドネックがワナカのビーチにいるという情報が入り、二人で向かった。

そして、遠くで手を振っている姿が見えた。

3日ぶりの再会なんだけど、すごく久しぶりという感じがする。トレイルで汚れた服ばかり着ている僕たちとは違い、綺麗な服を着ている。

すごく爽やかに見えた。

しばらくビーチで話したあと、また別れる。

ここで一旦ベリーとも別れて、僕は一人でスーパーに買い出しに行く。

次のセクション用の食料を買わないといけなかったし、あと一カ所食料を送る必要があったからだ。

公園で箱詰め作業をする。

そのあとは、街から2km離れたアウトドア用品店まで歩き、エアマットを買った。

帽子を忘れてきたので、ニュージーランドの厳しい日差しで、耳がチリチリ焼ける感じがする。本当にここの日差しは強烈だ。

テントまで戻ると、ベリーから「晩御飯で日本料理屋さんに行く?」とメッセージがあり、ベル&ドネックからは「りゅうやが泊まっているキャンプ場に行ってもいい?」と来ていたので、四人で一緒に日本料理屋さんに行くことにした。

四人で日本料理屋さんへ

18:30、待ち合わせの日本料理屋さんへ向かう。

そのときに、なんとなくニュージーランドに慣れてきたのを感じた。

いままでは遠慮じみた気持ちがあって、なんとなくビクビクしていたけど、普通に、みんなと同じように堂々としていればいいだけだと思った。

そして四人で日本料理屋さんのテーブルに座る。店内が日本ぽくって、ものすごく落ち着いて、嬉しくなった。

それぞれ、料理と沖縄のオリオンビールを注文する。

最高の時間だった。

大好きなメンバーで日本料理屋に集まって、食べ飲みする。喜びが、はちきれそうだった。

ビールを飲みながら、みんなと話していると、一瞬「ここは日本か」と錯覚を起こした。

ちなみに、ご飯と味噌汁がついて4300円。

そのあとはお店をでて、四人で歩いた。

みんなと別れたあとは、一人でキャンプ場に戻る。

今日は本当に楽しい一日だった。

気がつけば、ホームシックがひどかった二日前が嘘のように、ニュージーランドを歩きながら、心地よさを感じていた。

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著者

栃木県在住の34歳。
34年間住んでいた愛媛県から、栃木県に引っ越したばかり。仕事もやめて、無職になる。同性愛者・躁うつ病患者(現在は寛解している)。趣味は登山。フィリピン人のパートナーと生活しながら、社会の壁を乗り越え、楽しい日々を送るため、人生をサバイバルしている。

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