無職生活を一年間した感想

半年前に、どんなふうに無職生活を過ごしているかの記事を出しました。

今回は、無職生活が一年経った今、どんなふうに感じているかの記事です。

まず、感想を一言でいうと「つらい」です。

働いていたときは夢のように見えていた無職生活が、本当に夢のように感じられたのは最初の2か月間だけでした。

なにがつらいかというと、「やることがあまりなくて退屈」だということ、「人と会わないので気が変になる」というこの二つです。

前の仕事を辞めたあと、フリーランスを目指していましたが、人と会わずに部屋にこもりっぱなしの生活は自分に合わないと気付いたので、「週2日外で働いて、週3日オンライン英会話教師として働く生活」をしようと思うようになりました。

いろんな人間関係に挟まれて、ストレスで一杯になりながら働いていたときには想像できませんでしたが、外に出て五感をフル稼働し、ちょっとだけ予測不能の行動をする人間と接し、ちょっとだけ刺激をもらい、ちょっと疲れたくらいのときに、家に帰って疲れを癒すのが最高の生活ではないかと、今は思うようになりました。

この一年間、副業としていくらか収入を得られないかと「ブログ」「ストックフォト」「kindle出版」などをやっていましたが、全部合わせて月に300円くらいの収入です。

あの幸せだった毎日は 優しい君のせい: 詩集 しあわせは常に一秒前にあった 僕はいつも気付くのが遅かった: 詩集 君の隣にいる僕はバカみたい: 詩集 ニュージーランドを1300km歩いて見つけた絶景写真集

だけど、ブログの運営費として毎月1000円を支払わないといけないので、結局700円の赤字ということになります。

ちなみに、そうやって、副業を一日中部屋の中に閉じこもってしていると、気持ちが沈んできます。

窓を閉めた缶詰め状態の中でやるのが一番きつくて、窓を開けてやるのがその次、そして一日一回外に出るのがその次、一番精神によかったのは、やることがあって長い間外にいる日でした。

だから最低でも、一日一回は外を散歩するようにしているし、買い物に行くときはセルフレジじゃなくて人がいるところに並んでいます。

あと僕は、仕事をしていないことに対して「後ろめたい気持ち」は持っていないつもりでした。

そもそも、後ろめたい気持ちなんて感じなくもいいことです。

働いていない人はたくさんいるし、働いているから偉いという話でもない。それぞれに、本当に個人的な事情があるものだし、それぞれに持っている価値観がある。

だから、働いているかどうかにこだわる必要はない。

だから、仕事を辞めた最初の方は、人に聞かれても「無職なんです」と軽く答えていました。だけど、一年経った今は、近所の八百屋さんで世間話をするときに「今日は休みですか?」と聞かれ、とっさに「はい、今日は休みなんです」と答えてしまいました。

「後ろめたい気持ち」が完全にないわけではありませんでした。

そしてこの一年間のなかでしたことといえば、ニュージーランド南島を歩いて縦断したことです。

ニュージーランドは本当にフレンドリーな人が多かったので、人とたくさん会話ができました。

ホステルにいても、あいさつをしたら爽やかに返してくれるので、豊かな気持ちになりました。そんなニュージーンランドが好きでしたが、僕は人といるのが疲れるタイプなので、あいさつもせず一人になりたいときもありました。

日本に帰ると、真逆で、外で知らない人と話すことも、あいさつをすることもありません。(アパートの隣人にはあいさつをしているけど)

楽だという側面もありますが、やっぱりなんか味気ないし、「知らない人に話しかけるのはおかしい」という風潮があるので、知らない人に話しかけることにすごく勇気のいる国だなと思います。

ないものねだりですが、この二つの国の中間があったらいいのになぁと思います。

3月に誕生日を迎えて、35歳になりました。

今日、ハローワークで椅子に座っていると、隣で若い人と職員の話してる内容が聞こえました。

「○○さんは23歳なので、それはひじょーーーに強い武器になります!」

それを聞いて、焦る気持ちと「年をとるごとに必要とされなくなるのか」と悲しい気持ちになりました。

でも、仕事を選ばなければ、働き口はあるし、「正社員」や「キャリア」などの言葉からは外れた人生を送っているので、クリエイティブに楽しく、その様子をブログに書きながら生きていこうと思います。

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著者

栃木県在住の34歳。
34年間住んでいた愛媛県から、栃木県に引っ越したばかり。仕事もやめて、無職になる。同性愛者・躁うつ病患者(現在は寛解している)。趣味は登山。フィリピン人のパートナーと生活しながら、社会の壁を乗り越え、楽しい日々を送るため、人生をサバイバルしている。

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