トワイゼルの街
今朝、アウトドア用品店に行くと、店長のおばちゃんがいろいろと話してくれた。

「ニュージーランドはフレンドリーで、礼儀正しい人が多いですね」というと、「うーん、まぁそういう人は多いけど、嫌な人もいるよ」と渋い表情が返ってきた。
そのあとはスーパーで食料を買う。
すると店員さんが「TAハイカーですか?」と話しかけてくれた。「そうです!」と返し、ちょこっと話をする。どうやら彼女の弟もテアラロアを、僕とは反対方向に、歩いたことがあるらしい。
そしてまた買い物を続けていると、「TAハイカーですか?」と別の人が声をかけてくれた。アメリカから来た彼もテアラロアを歩いていて、僕とは反対方向に歩いているらしい。
僕が日本人と聞いて、「日本人のハナと一緒に歩いたことがあったから、そのうち会うかもね」と教えてもらった。
柔らかくて、優しそうな感じの人だった。同じ方向だったらよかったのに。

そのあとは、外のベンチに座り、買った食料のラッピングを外して、バックに詰める。

すると、さっきのアウトドア用品店のおばちゃんが「詰めるのに苦労しているようだね」とバッグをくれた。
結局バッグは使わなかったけど、どこかで使おう。ありがたい。

また、一人になる
そして、ベリーと会い、別れた。
というのもベリーはここから次の街まで自転車で進む。僕は歩いていくので、ベリーが一日分、僕の先をゆくことになる。「また、会おう!」と約束を交わす。
ここからまた一人のテアラロアが始まった。

今日はトワイゼルから10kmほど離れたところにキャンプ場があるので、そこまで歩く。トワイゼルから次の街「テカポ」まで一気に歩くと55kmになるので、いったんこのキャンプ場をはさむ計画だった。
だだっ広い、砂利道を歩く。
日本ではなかなか見られない景色だった。

今日は朝から、三人の人と話せたので、気分がよくて、やる気がみなぎっていた。

キャンプ場についたと思ったら…
そして、キャンプ場近くにでると、とんでもない景色が待っていた。
遠くに見える雪山と、ミルキーブルーの湖だ。

「すごい…」と思いながら、100m先のキャンプ場まで歩く。だけど、キャンプ場についてから気がついた。ここはキャンピングカー専用のキャンプ場だった。
しまった。

このキャンプ場の手前に松の木がたくさんある、キャンプに適したところがあったので戻ったけど、こんな看板を見つけた。

ううっ…。
どうしようもなかったので、明日行く街とは反対方向に5km歩いた先にある、無料のキャンプ場へ向かった。

トワイゼルからテカポまでの55kmを45kmにする計画だったのが崩れた。
結局明日は、50km歩かないといけないビッグデーになってしまった。
他に手がないのでしょうがない。今夜は早く用事を済ませて、明日4時に起きよう。そして、明日はただただ歩くことに集中しよう。
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