【テアラロア Day54】トレイルで初めて日本人と話すも言葉が出なかった

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ハット巡り

昨日、ハットでツナパックをゲットしたことに味をしめて、今日も通り道にあるハットすべてに寄ることにした。

朝起きて、支度をしていると、テントの周りをちょこちょこ飛び回るニュージーランドの鳥を見つけた。

人懐っこいので、近づいても逃げないどころか、ときどき近づいてくる。

かわいい。

そして朝9:30に出発して、いつもと同じような景色を歩く。

4kmほど歩くと、最初のハットに到着した。

中に入ると、食料はなかったけれど、代わりにガス缶が置いてあった!

実は食料も不足気味だったけど、ガスも少し足りなかったので「よっしゃ!」と思いながらガス缶を手に取った。

空だった。

なんだ…と思い、ハットをあとにした。

そして二つ目のハットに到着した。

中には人が6人くらいいて、そのうちの一人がステーキを焼いている。美味しそうな匂いに身をまかせながら、ハットの中を見渡す。

すると「フードボックス」らしき、クーラーボックスを見つけた!

早速、フタを開ける。

すると、中には驚くぐらいたくさんの食料が詰まっていた!

「おぉ…!」と感動しながら、何があるのか物色していると、中にいた6人のうちの一人が「それは僕のクーラーボックスだよ」と教えてくれた。

「ソーリー!ソーリー!」と慌ててフタを閉めると、彼は笑っていた。

そしてまた、ハットをあとにした。

こんな橋があった!

三つ目のハットは大きくて綺麗なハットだったけど、中には食器用洗剤とフライパン、本しかなかった。

今日の収穫はゼロだった。

日本人と日本語を話す

そして道を歩いていると、反対方向から三人組が歩いてきているのが見えた。

「ハイ!」と挨拶をすると、そのうちの一人が「もしかして日本人?」と聞いてきた。「そうだよ」と答えると、「おぉ!こっちにも日本人がいるよ!」と三人組の中の一人を指した。

日本人だ!

お互いに軽く挨拶をした。

そして、日本語で話そうとするのだけど、なぜか緊張して言葉が出ない。

英語でその日本人に話しかけるのは気楽にできるのに、日本語で日本人に話しかけようとすると「つまらない事を言わないようにしないと」「何を話したらいいんだろう」「どんな言葉を選ぶべきなんだろう」「敬語で話したほうがいいのか」「僕の言った言葉で、相手は何を感じているんだろう」と、余計な気がまわって、言葉が出せない。

そして日本語で日本人に話そうとすると、身体が猫背がちになって、力が入ってしまう。

そのことを相手の日本人に伝えると「わかります」と笑いながら返事が返ってきた。

わかるよねぇ…。

そんな感じで、ぎこちない会話を交わした。

そしてしばらく歩き、川の近くの空き地にテントを張った。

彼と会ったあとも、緊張した気持ちがなぜが続いている。なんだか落ち着かなくて、とりあえず紅茶を沸かした。

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著者

栃木県在住の34歳。
34年間住んでいた愛媛県から、栃木県に引っ越したばかり。仕事もやめて、無職になる。同性愛者・躁うつ病患者(現在は寛解している)。趣味は登山。フィリピン人のパートナーと生活しながら、社会の壁を乗り越え、楽しい日々を送るため、人生をサバイバルしている。

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