ハット巡り
昨日、ハットでツナパックをゲットしたことに味をしめて、今日も通り道にあるハットすべてに寄ることにした。
朝起きて、支度をしていると、テントの周りをちょこちょこ飛び回るニュージーランドの鳥を見つけた。
人懐っこいので、近づいても逃げないどころか、ときどき近づいてくる。

かわいい。

そして朝9:30に出発して、いつもと同じような景色を歩く。
4kmほど歩くと、最初のハットに到着した。

中に入ると、食料はなかったけれど、代わりにガス缶が置いてあった!
実は食料も不足気味だったけど、ガスも少し足りなかったので「よっしゃ!」と思いながらガス缶を手に取った。
空だった。
なんだ…と思い、ハットをあとにした。

そして二つ目のハットに到着した。
中には人が6人くらいいて、そのうちの一人がステーキを焼いている。美味しそうな匂いに身をまかせながら、ハットの中を見渡す。
すると「フードボックス」らしき、クーラーボックスを見つけた!
早速、フタを開ける。
すると、中には驚くぐらいたくさんの食料が詰まっていた!
「おぉ…!」と感動しながら、何があるのか物色していると、中にいた6人のうちの一人が「それは僕のクーラーボックスだよ」と教えてくれた。
「ソーリー!ソーリー!」と慌ててフタを閉めると、彼は笑っていた。
そしてまた、ハットをあとにした。

三つ目のハットは大きくて綺麗なハットだったけど、中には食器用洗剤とフライパン、本しかなかった。
今日の収穫はゼロだった。

日本人と日本語を話す
そして道を歩いていると、反対方向から三人組が歩いてきているのが見えた。

「ハイ!」と挨拶をすると、そのうちの一人が「もしかして日本人?」と聞いてきた。「そうだよ」と答えると、「おぉ!こっちにも日本人がいるよ!」と三人組の中の一人を指した。
日本人だ!
お互いに軽く挨拶をした。
そして、日本語で話そうとするのだけど、なぜか緊張して言葉が出ない。
英語でその日本人に話しかけるのは気楽にできるのに、日本語で日本人に話しかけようとすると「つまらない事を言わないようにしないと」「何を話したらいいんだろう」「どんな言葉を選ぶべきなんだろう」「敬語で話したほうがいいのか」「僕の言った言葉で、相手は何を感じているんだろう」と、余計な気がまわって、言葉が出せない。
そして日本語で日本人に話そうとすると、身体が猫背がちになって、力が入ってしまう。
そのことを相手の日本人に伝えると「わかります」と笑いながら返事が返ってきた。
わかるよねぇ…。
そんな感じで、ぎこちない会話を交わした。

そしてしばらく歩き、川の近くの空き地にテントを張った。

彼と会ったあとも、緊張した気持ちがなぜが続いている。なんだか落ち着かなくて、とりあえず紅茶を沸かした。
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