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【国際恋愛】パートナーと外出しているときに周りの目を気にしてしまう僕の窮屈な考え方

もくじ

はじめに

国際恋愛をしていると気が付く、外国人パートナーへの偏見。

ネット上で目にする酷い言葉の数々(今は見ていません)。外出しているときも、周りの人からどう見られているんだろうと疑心暗鬼になり、周りの目が気になります。

一人で外出しているときは、そんなに周りの目を気にしない僕が、パートナーと外出すると過剰に周りの目を気にする人間に変わります。

ビザというパートナーの「社会的な命」を会社や社会に握られていて、「この先どれだけ一緒にいられるかわからない」という不安定な土台の上に立つ、心細さ。パートナーがいつも、うっすらと社会の人質にとられているような不自由な感覚。

そんな感覚が、より自分を敏感にさせます。

「まわりは関係ない、これは自分たちの人生だ!」と思えない自分

僕はずっと、「まわりは関係ない、これは自分たちの人生だ!」と思えませんでした。

でもずっと「そんなふうに思いたい!」と思っていました。

「人目なんか気にしていたらやっていけない。自分たちはなにも悪いことをしていない。堂々とすればいい!」といってくれる味方が10人いたとしても、周りを気にして怯えている自分がいました。

そして、大切な人を「守れない」弱い自分が大嫌いでした。

守るのか?

僕はパートナーを「守ろう、守ろう」と必死でした。

ずっと、パートナーを「子供かなにか」と勘違いしていました

日本という慣れない土地に来て、毎日、まだ上手ではない日本語を使いながら、頑張って生活しているパートナーをいつも心配していました。

パートナーは日本語のボキャブラリーが少なくても、相手の日本人の意図を読み取りながら、コミュニケーションをしようとする賢さと逞しさを持っています。いまは、簡単な契約の話など、大抵のことはパートナーが一人でこなしています。

それを見ながら「すごいなぁ。こんなこともできるようになったんだ」と感心する一方で、「大丈夫かな?大丈夫かな?」と親のように過剰に心配する自分がいました。

日本社会に馴染むことをいつもゴールに置いていた

親のように心配するのと同時に、「パートナーが日本人に受け入れられますように」「日本人がパートナーのことを好きになってくれますように」「パートナーが日本を好きになりますように」と、そんなことを考えていました。

それは言い換えると、「パートナーが日本人や日本社会にフィットすることを勝手にゴールとして設定し、パートナーがそれに沿うように生きていくことを期待し、それに沿わないこと、つまり日本人に嫌われるなどのことが起これば、僕が勝手に設定したゴールから遠のく。だから、いつも日本人から嫌われることを恐れて、過剰に人目を気にしている」ということでした。

まわりの日本人より、パートナーの人格じゃないの?

無意識にですが、そういう考えをパートナーに当てはめていました。

「パートナーが日本でうまくやっていけるように」という思いからくる考えでもありますが、それが行き過ぎた結果、パートナーを日本という狭い型にはめて、パートナーの人格である「彼が母国で培ってきた彼らしさ」を尊重できていなかったのではないかと思いました。

だからもし、パートナーが日本や日本人を嫌いになったとしても、それは「この国で彼が一生懸命生きた結果、感じたもの」として、それを尊重するだけです。

日本に馴染めなかったら馴染めなかったで、それでいい。大事なのは、パートナーとの生活です。

「日本にフィットすること」をゴールにしていたのは何故?

僕は、無意識に「パートナーが日本にフィットすること」をゴールに置いていました。

なぜそう思っていたのか考えてみると、それは「僕が今まで、そういう生き方をしてきたからだ」ということに気が付きました。

集団の中で浮いてしまわないように息をひそめて、生きてきたからです。その過程で、周りと同調することに一生懸命になる人生を作りあげてしまいました。

このことに限らず、全てのことは巡り巡って自分に返ってくるようです。

おわりに

話がまとまっていないので最後にまとめますが、人目を気にしないためには「日本人?だからどうした」根性を持つのが大事だと思います。

僕もそうですが、多くの日本人は日本という囲いの中の、日本人という囲いの中にいると思います。

なので僕は、日本という囲いの中にいても、日本人という囲いの中から出ていって、「地球人」という感覚で生きていきたいです。

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著者

栃木県在住の34歳。
34年間住んでいた愛媛県から、栃木県に引っ越したばかり。仕事もやめて、無職になる。同性愛者・躁うつ病患者(現在は寛解している)。趣味は登山。フィリピン人のパートナーと生活しながら、社会の壁を乗り越え、楽しい日々を送るため、人生をサバイバルしている。

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