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言葉の壁があるからこそ国際恋愛が上手くいく5つの理由

もくじ

はじめに

パートナーはフィリピン人、僕は日本人です。

フィリピンの母国語はフィリピン語で第二言語が英語です。ですが、フィリピン人の中にはフィリピン語よりも英語の方が得意という人もいるくらい、フィリピンで英語はメジャーな言語です。

なので僕たちは英語で日常会話をしています。

ですが、僕とパートナーの英語力には差があります。いわゆる「言葉の壁」です。

確かに言葉の壁は厄介な問題でもあるのですが、日本人同士の恋愛では感じられない良い側面もたくさんあります。この記事ではそのメリットを5つ紹介します。

5つのメリット

期待値が低いので喧嘩にならない

そもそも言葉の壁を完全に乗り越えることはできません。それがわかっているので、完璧に伝えることを諦めています。

諦めているというと聞こえが悪いですが、肩の力が抜けたいい状態です。相手に伝えることにこだわらなくなるので、多少言葉が通じ合わなくても「まぁ、いいか」と思えるんです。

国際恋愛を始める前、僕は詩を書いていました。それだけ言葉にこだわりがあったので、国際恋愛は無理じゃないかと思っていたのですが、実際付き合ってみると大丈夫でした。

その理由は、「コミュニケーションで必要なのは言葉だけではない」からです。一緒に生活している相手を観察していると、相手の考えが読めるようになります。表情や態度もそうです。間や空気感など、コミュニケーションを補ってくれるものはたくさんあります。

ただ、これはしばらく一緒に暮らして身につくものなので、出会って最初の頃は難しいかもしれません。

失言をしても「言葉の意味を真に理解できていない外国人」のふりができる

まず、失言したり言い過ぎたときには、自分が言った言葉の真意をちゃんと説明して、謝ることが大事だと思います。

「言葉の意味を真に理解できていない外国人のふりができる」というのは、まだ付き合い始めで、僕の英語力では「言葉の真意」をうまく説明することができなかったときの話です。

まだ言葉の壁が高くて、会話をすることに一生懸命で余裕がなかったときでした。パートナーとの会話の中で「言い過ぎたな」と思ったときに、英語をちゃんと理解出来ていない無垢な日本人の演技をしたことがありました。

相手も「まぁ、母国語ではないから、本当の意味をあまりわからず喋っているんだろう」と思って、流してくれたようでした。

繰り返しになりますが、「言葉の壁」をこういうふうにも使うことができるという話なので、こういった使い方をおすすめしているわけではありません。

頭で考えて話すので、そもそも失言が少ない

そもそもの話です。

日本人が日本語を話すときは、何も考えずに反射的に話せてしまいます。ということは「しまった」と思うような失言も、言ってしまいやすいということです。

ですが、外国語を話す時は、頭で考えるというワンクッションを多少なりとも挟んでいるので、そのワンクッションのなかで「あっ、これは言わない方がいい」と判断できます。

外国語で話すとなんでもストレートに言える

これが個人的に、一番のメリットだと感じています。

日本人が日本語を話すとき、その言葉には、自分の価値観や過去の経験といった背景が染みついています。話しながら、言葉の重みを感じ続けている状態です。言葉に重みはでますが、単純に疲れます。

ですが外国語を話すとき、シンプルにその言葉の元々の意味で話せます。なので、話すときの心理的なつまづきを感じません

日本語を話しているときの僕は、言いたいことが言えない日本人なのですが、外国語を話すときはストレートにズバズバ言える人間に変わります。(もちろん失礼なことは言わないですよ。)

これがとても楽なんです。

言語弱者と強者に分かれるので、結果的に良いバランスになる

パートナーは僕よりも英語が上手です。

もし僕たちが日本人で、同じ言語能力の上で話していたら、言い合いになるとどちらも引かない、交戦状態になりやすいんじゃないかと思います。

ですが、僕はパートナーほど英語が話せません。

パートナーもそれがわかっているので、コミュニケーションをとるときにパートナーの頭の中で、僕のペースに合わせようと無意識に配慮が生まれます。

例えば、言い合いになったとして、パートナーが本気の英語でまくしたてるとします。ですが、僕はついていけません。そこでパートナーの心にブレーキがかかるので、そもそも「言い合い」という戦いの場に僕たちは立てないのです

おわりに

この記事の中で「言い合い」や「喧嘩」などの言葉を使いましたが、二人の仲が険悪になるような「喧嘩」はいまのところ起きていません。不満があるときは言葉ではっきりと伝えているからです。

この記事の中で紹介した「頭で考えて話すのでそもそも失言がない」「外国語で話すとなんでもストレートに言える」ということが作用しているのだと思います。

ですが、もちろん「言葉の壁」の難しさもあります。

ただ、同じ言語を使っている日本人に対しても、いろんな意味で言葉の壁を感じるときはあります。問題はどんな相手であっても存在します。

大切なのは、どう向き合うかです。

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著者

栃木県在住の34歳。
34年間住んでいた愛媛県から、栃木県に引っ越したばかり。仕事もやめて、無職になる。同性愛者・躁うつ病患者(現在は寛解している)。趣味は登山。フィリピン人のパートナーと生活しながら、社会の壁を乗り越え、楽しい日々を送るため、人生をサバイバルしている。

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