はじめに
すぐに結果が出ないことを続けるのは、難しいです。
ですが、続けることでおのずと結果がついてくることも、僕たちは知っています。継続するためには、「上達していなくても、上手くいっていない気がしても、とりあえずそれを100回やる」ということを目標にします。
「ただただ、機械のように100という数字に向かう」ということがコツです。
体験談
僕は登山が好きで、たくさん山に登っています。
登山は自分の好きなことなので、苦もなく続けることができました。
そしてある日「ジョギングもやってみたいな」と思ったので、走り始めることにしました。
ですが初めてのジョギングで、3kmも満足に走れませんでした。大げさではなく、10回も立ちどまって休んでいました。「普段、登山をやっている僕なのに3kmも走れないのか」と衝撃的でした。
その後も、2回、3回と続けましたが、相変わらず3kmも満足に走れなかったので、次第に嫌になっていきました。そしてその間、特に進歩もみられないので「つまらないな、やめようかな」と思うようになりました。
そのときに「待った」をかけたのが、登山での経験でした。
登山を始めたばかりのころは、あまり体力が無くて登れませんでしたが、登り続けていると60回目あたりから「難関ルート」と呼ばれるルートも登れるようになりました。
山に登った回数を、毎回、スマホのメモに記録していました。単独登山を100回することを目標にしていたからです。
なのでジョギングも、登山と同じように「最初の10回、20回はできなくて当たり前だ。それを続けていたらいつの間にか長距離を走れるようになるんだ。今この地点からは、全く想像できないけれど」と思い、ジョギングを100回することを目標にしました。そして「100回やっても特に進歩がみられなかったら、やめたらいい」と思いました。
実際、100回も同じことをやったら、絶対になにかしらの進歩はあります。1回目と100回目が変わらないなんてことは、まずあり得ません。
努力を継続するために100回という目標を設定する理由は、「足元ばかりを見て進歩のなさに嘆き、やる気をなくしていた自分の目線を遠くへ移し、目標を100回というシンプルな数字に置き換えることで、他の余計なことは一切考えず、ただそれだけを目指せばいいという状況をつくりだせるから」です。
「10回やったけど、最初に始めたころとあまり変わらない気がする…」とか「20回目だけど、前回のほうが走れてた…」とか、そんな視野の狭い考えを一切無視し、淡々と練習を継続するためのビジョンがもてるからです。
そして、毎回走ったときの気持ちに一喜一憂しすぎず(一喜はしますが)淡々と練習を積み重ねていると、続けているからことわかるジョギングの面白さや気持ちよさを次々と発見できました。
いまでは、登山よりもジョギングにハマっているくらいです。続けていなければ、この面白さに出会うことはありませんでした。
さらに気が付くと、成果もちゃんと出ていました。
ジョギングを始めて34回目のときに、自己最長の30kmを走りきることができました。それも、ほぼノンストップで、です。1回目の3kmは10回も休んでいました。
こうして振り返ったときに、「成長していたんだな」「結果が出ているな」と気が付きます。
おわりに
僕の場合は、すでに登山の経験から「継続は力なり」を体感していたので、ジョギングでもその考えをスムーズに応用することができました。
ですが、まだなにかを継続したことがない人は、自分の好きなことで、まず一つそういうものを作ってみるといいと思います。そして、簡単なものでいいので記録を取っておいてください。僕のように回数だけでもいいです。
そうやって、太い幹を一つ作り上げると、今度はそれを他のことにどんどん応用できるようになります。
そして「応用してできあがった新しい幹が、また新たな幹をつくる」という嬉しい連鎖が始まり、人生が好きなものや趣味に溢れ、豊かなものになっていきます。
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