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【登山エッセイ】真夏の低山登山で生を感じる

真夏の低山というと、気温が高く、太陽の直射もキツい。常に汗だくで、虫も多い。なにが楽しいのかと思っていました。

昨日までは…。

地元の低山に登る

愛媛県にある低山「黒滝山くろたきやま」に登ってきました。

西山興隆寺にしやまこうりゅうじというお寺の裏から山に登ります。山に登る前に入山料100円を払います。そして、ミサンガを貰います。

初めての経験なので、ちょっとテンションが上がりました。

この暑さに加えて、最近は運動不足なので体力に不安がありました。ミサンガの字の上に「御守」と書かれてあったので「無事に帰れますように」と願いを込めて、装着!

登山道に入ります。

開始後一時間、「真夏の低山はキツすぎる。するもんじゃない。夏の低山登山はもうやめておこうかな」と真剣に考えていました。

だけど、しばらくして心境に変化がありました。

汗にまみれながら、息があがりヘロヘロになって登っているときに「天国みたいな家に、今日もちゃんと生きて帰れたら、どれだけ幸せだろう!」と想像していると、力が湧いてきました。

そして、「めちゃくちゃ暑くて、しんどいから、水の補給をするだけで身体と気持ちが生き返るような強烈な快感を味わえる!」

「今すぐにでも引き返したいと弱気になる程しんどいからこそ、それを耐え抜いた時の満足感や充実感はどれだけ凄いんだろう!」と、その先に進みたくなりました。

大げさかもしれませんが、その後はサバイバル映画の主人公のような、がむしゃらな気持ちで登っていました。

こけてズボンが泥にまみれたら、それは勲章です。急登で四つん這いになりながら登ったときに手首のシワに入り込んだ土も、勲章でした。しんどすぎて喜ぶ余裕はないものの、その勲章を目の端でとらえながら、満足している自分がいました。全身で「生」を感じているような満足感でした。

そして、コースの終盤で沢に出ました。

顔や腕を洗いました。

手首のシワに入り込んでいた土も流れてゆきます。山で貰った土を、山の川で流す。この時に「人間の生活の源に一瞬戻ったような」何ともいえない充実感を感じました。

そして、下山です。

おわりに

真夏の登山は、登山そのものの楽しさだけでなく、普段の快適な生活で鈍っている感覚「生きること」を思い出させてくれました。

ただ、真夏の低山はかなり危険なので、真似はしない方がいいと思います。

今回は体験談の紹介でした。

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著者

栃木県在住の34歳。
34年間住んでいた愛媛県から、栃木県に引っ越したばかり。仕事もやめて、無職になる。同性愛者・躁うつ病患者(現在は寛解している)。趣味は登山。フィリピン人のパートナーと生活しながら、社会の壁を乗り越え、楽しい日々を送るため、人生をサバイバルしている。

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