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【自分が嫌い?】気弱で内向的な自分を変えるのではなく、受け入れる方法

もくじ

気弱で内向的な人間

僕は内向的な人間です。

大きな声を出すのが怖くてなかなか出せないし、なにかと怖がりです。人とワイワイ騒ぐよりも、一人で何かをやるか、気の合う人と二人きりで遊ぶほうが好きです。いろんなことをいつまでもウジウジと考えるし、少しぼーっとしています。

僕はずっと自分の気の弱さや、内向的な性格が受け入れられませんでした。

「自分はなんでこんなにカッコ悪い人間なんだろう」と嫌気がさして、自分を変えることばかり考えていました。

「世の中には外向的な人と内向的な人がいて、どっちが優れているという話ではない」と頭でわかっていながらも、やはり無意識に自分を変えようとしていました。

そんな内向性をもった自分と34年間付き合ってきて、最近ようやく、そんな自分を受け入れられるようになりました。

まず最初に念を押しますが、外向性と内向性に優劣はありません

まず最初に基本的なことをいいます。

内向性と外向性は単なる性質の話で、そこに優劣はありません。外向的な人が認められやすい世の中なので、相対的に「内向的な自分はダメなやつだ」と思い込んでしまいがちですが、それは間違いです。

……そんなことはもう、わかってますよね。

頭ではわかっていても、「自分はダメなやつだ」という感覚が抜けないんですよね。わかります。

それでは次に、どうやって内向的な自分を受け入れられたのか、その方法を紹介します。

内向的な人と出会ったときにその人に対する自分の気持ちをしっかり考える

日常生活を送っていると、自分以外の内向的な人に出会うことがありますよね。

そのときに、その相手に感じる気持ちはなんですか?

「自分のようにウジウジした内向的な人間だな。イライラするな」と昔の自分は思っていました。まるで自分の嫌いな部分を見せつけられているような気分でした。こんなふうに思っている人も多いんじゃないかと思います。

でも、ちょっと待ってください。

「この人は内向的で、その分いろんなことを考えている思慮深い人なんだな。そんなところから優しさがにじみ出ているな」「この人のウジウジしたところは、そんな優しさが行き場なく絡まり合った結果なんだな」とは思いませんか?

目の前にいる内向的な人をしっかり観察していると、内向性の嫌いな部分と表裏一体な「内向性のいいところ」が見えてくるかもしれません。

そして、そんなふうに自分以外の内向的な人を、少しづつですが、好きになることができたら、いつの間にか自分の内向性も「悪いもんじゃないな」と思えるようになる日がくるんじゃないかと思います。

昔は、内向的な人に対して「ウジウジした弱さに腹が立つ」と感じていましたが、いまは「可愛い」とさえ思えるようになってきました。

まとめると、自分以外の内向的な人に対する見方を変えることで、自分に対する見方を変えるということです。

どんな人と友達になりたいですか?

「あなたは外向的な人と内向的な人、どちらの友達が欲しいですか?」

もしあなたが内向的な人だったら、自分と同じ内向的な友達が欲しいんじゃないかと思います。

外向的な人はなんだかカッコいいし、そんなキラキラした人と友達になりたいという思いがありつつも、やはりそんな人といると無理をしてしまいそうだし、ついていけなくて息切れしてしまいそうですよね。

自分と同じ内向的な友達だったら、自分の素の姿でいられるし、自分のペースで居やすいんじゃないかと思います。

(もちろん、外向的な人と内向的な人の二種類しか世の中にいないわけではなく、みんないろんな比率で、その両方をもっていますが、ここではわかりやすくまとめています)

ということは、無理して外向的になろうとしても、外向的な人が集まってきて余計に無理をすることになります。「自分は内向的でいいんだ」とありのままの自分であり続けることができたら、自分と同じ内向的な人が集まってきて、無理のない、豊かな人間関係を築けるかもしれません。

そうすることで、より「内向的な人」に対する理解(=自分への理解)が深まっていくんじゃないでしょうか。

番外編:海外の内向的な人とふれあうことで自分を許せるようなった

フィリピンや韓国、フランスの内向的な人と話をしたことがあります。

彼らとふれあうことで、「海外でも、日本と同じように、当たり前に内向的な人はいるんだな」と理解でき、そこから一段と自分の内向性を許せるようになりました。

どうしてそうなれたのか、考えてみました。

まだ海外の内向的な人と接する前、日本だけで生活していたころは「自分の内向性は単なる性質で、劣っているとか悪いものではない」ということを頭では理解していたし、現に、たくさんの内向的な日本人がいることも、わかっていました。

それでも、自分の内向性に対する否定的な気持ちは消えませんでした。

それはなぜかというと、おそらく、「日本は内向的な人が多い国だから、日本にいるうちは僕も『正常』だけど、世界のグラウンドの上ではそうではないだろう」と無意識に考えていたからだと思います。

世界的に見たら、僕は人としてダメなんだろうと考えていました。

自信のない人にありがちだと思いますが、僕は自分に厳しくて、「自分はダメだ」という思いを常に持っていました。例え、誰かに褒められたとしても「いや、もっと大きなグループの中で比べたら僕はダメだ。」というふうに分母をどんどん大きなものにすり替えて、「自分はダメなんだ」ということを証明しようとしていました。

そんな考え方をしていた僕ですが、「最大分母である海外にも、当たり前のように内向的な人がいるんだ」と知ることで、自分の中の「内向性についての葛藤」に決着をつけることができたんじゃないかと思います。

内向性を受け入れられると、それが人生を共にする「パートナー」に変わる

自分の内向性を受け入れられると、人前でも堂々と内向的でいられます。

堂々と内向的でいられると、リラックスした状態でいられるので、変に強がってカッコ悪い自分を見せずに済むし、他人から好かれるようになります。

最初は、自分の内向性をさらけだすことに抵抗を感じて、「人からバカにされるんじゃないか」と怖くなると思います。ですが、僕の個人的体験談になりますが、バカにしてくる人は一人もいませんでした。

むしろ「可愛いな」と、いい意味で笑みを浮かべてくれる人もいます。

自分の内向性を受け入れられたら、「内向性」は嫌な言葉ではなくなり、自分の家のような存在になります。自分の家と共に今日も外に出る。大事なパートナーに変わります。

まとめ

最後に今回の記事をまとめます。

  • 「気弱で内向的な自分を受け入れる方法」は、自分以外の内向的な人に対する見方を変えること(いい感情を持てるように、その人を考えること)
  • 無理して外向的にふるまうよりも、ありのままの内向的でいたほうが、同じ内向的な人を集めやすく、内向性への理解につながるかもしれない
  • 人によっては、海外の内向的な人と接することによって、自分の内向性を受け入れられるかもしれない
  • 人前でも堂々と内向的でいられると、いいことがたくさん起こる
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著者

栃木県在住の34歳。
34年間住んでいた愛媛県から、栃木県に引っ越したばかり。仕事もやめて、無職になる。同性愛者・躁うつ病患者(現在は寛解している)。趣味は登山。フィリピン人のパートナーと生活しながら、社会の壁を乗り越え、楽しい日々を送るため、人生をサバイバルしている。

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