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【街アドベンチャー】一日に30件お店を巡って社会勉強をする旅

もくじ

はじめに

街には、たくさんのものが存在します。

ですが、僕たちは同じような行動の反復をしながら一生を終えるのではないでしょうか。

僕たちは自由です。なのに僕たちは、その自由の割に、行動がまるで透明な型にハマってしまったかのように、同じような動きをとってしまいがちではないでしょうか。

今回は、人見知りである僕が入ったことのないお店を含めた30件をまわり、「いままでの自分の型を破ることで、どんなことを感じたのか」その実験の記録を紹介します。

まわったお店の記録

5件目:ジーンズファクトリー

難易度:★★★☆☆

高級な服屋さん。

駐車場には高そうな車がたくさん並んでいて、いきなり気おくれした。僕はオシャレではないし、服に興味がないので、店に入るのは緊張する。

店内を5分ほど歩いたけど、中にいる人はみんなオシャレで、見た目からしてお金持ちそう(見栄をはって借金をしている人もいるのだろうか…)。中にいるのが恥ずかしくて緊張した。

店員さんはグイグイ話しかけてくれる感じではなかったけど、店員さんの目に留まらないように歩き続けたので、気が休まらなかった。

でも、「かわいいなぁ」と思う服はたくさんあった。

7件目:マクドナルド

難易度:★★☆☆☆

注文前の列に並んでいるとき、前で会計をしている子連れのお母さんが募金箱にお金を入れていた。募金をする人は、確かにいるんだなぁと思った。

そして、マクドナルドで一番安いであろう「ハンバーガー」を注文したら、まさかの「170円」でびっくりした。こんなに高くなっているのか…。

マクドナルドは、ここ5年で一度しか来たことがない。昔は100円だったから、時代の流れを感じさせてくれた。

13件目:明屋書店

難易度:★☆☆☆☆

店頭でおススメされている本を手にとって、冒頭の部分だけを読んだ。

旅について書かれてあった。今の自分に必要なことが書かれている気がした。冒頭のほんの一部分、印象に残った言葉を記憶した。これがいつか、蘇るかもしれない。

こういう一瞬の記憶の方が、強く残る

これからは、本屋を見つけたら、とりあえず店内に入って、ほんの少し立ち読みをするのもいいかもしれないと思った。

14件目:ファッションセンターしまむら

難易度:★★☆☆☆

18歳のころ、よく通っていた激安の服屋さん。

初恋の人ができて、「自分がどう見られるか」を急に意識し始めたときだったので、この服屋さんで自分がおしゃれだと思う服を買っていた。

当時はいい思い出があまりなかったけど、昔を思い出して懐かしくなった。

懐かしさというものは、いい記憶と悪い記憶を差し引いても、それでもなにか残る余韻のようなものがあって、いいなと思った。

16件目:ユニクロ

難易度:★★☆☆☆

ここまで、すでに15店舗をまわっている。

予想外のことが起きた。

車酔いになった。吐きそうで気持ちが悪い。いままでいろんなお店に入ってきたから、店舗のなかの商品の匂いや、芳香剤の匂いや、人の匂いなんかで、気持ち悪くなってきた。

ユニクロでは、普段自分が着ないような服を試着してみた。意外と似合っていたので、服の世界でも冒険をしたいなと思った。

22件目:ゴルフパートナー

難易度:★★★★☆

軽い気持ちで入店した。

店内にはお客さんが一人しかいなかったので、三人の店員さんが元気よく「いらっしゃいませ!」と、こちらを向いて挨拶をしてくれた。店内の半分を、ゴルフの試打場が占めていて、店員さんにもプロフェッショナルな雰囲気がただよう。店員さん全員の視線が、こっちに集中しているような気がして、「場違いだったかも」と、内心焦りながら店内を歩いた。

店をでるときに、「ありがとうございました」と店員さんに声をかけると、「なにかお探しでしたか?」と爽やかで、フレンドリーな声でたずねてくれた。

「実はゴルフは一度もやったことがなくて…。どんな世界なのか覗いてみようと思って、お店に入りました。」と答えると、「なるほど!」と親切に、ゴルフを始めるのに必要なものを簡単に教えてくれた。

まず、揃えないといけないゴルフクラブが10本くらいあること。その内の一本が、中古でも6万円するということ(高いですねぇ…!と、店員さんと二人で笑った)。店内で試打もできることなどを教えてもらい、「また、始めようと思ったら、いつでも来てください!」と優しく言ってくれた。

ゴルフにはお金がかかるということが、よく理解できた。そして、気持ちのいい店員さんにパワーをもらえた。

26件目:質屋かんてい局

難易度:★★★★★

ここは入るかどうか迷った。

いままで一度も入ったことがなく、システムがよく分からないけど、駐車場にたくさん車がとまっていたので「ほかのお客さんに紛れられる」と思い入店した。

だけど、店内には誰もいなかった。

店員さん二人以外は誰もおらず「間違えた」と思った。店員さんは元気よく挨拶をしてくれたので、僕も元気よく返した。この段階で、もう引き返すことはできなかった。

狭い店内には、ブランド物のバッグや腕時計、財布などが並んでいた。緊張を隠すように、手を後ろにくみ、一歩一歩ゆっくり歩き商品を見て回った。

「ルイヴィトン」や「グッチ」などの高級品の前を、GUのシャツに、ユニクロのジーンズ姿で歩くのは、我ながら場違い感が半端なくて、ものすごく緊張した。

しばらく歩いていると、店員さんが「なにかお探しのものがあれば、いつでもお声がけください」と、笑顔で元気よく伝えてくれた。

「もしかしたら、あまりにも場違いな格好で店内をウロウロしている僕が万引きをするんじゃないかと思って、声をかけたんじゃないか」と疑心暗鬼になった。(普通に、いい接客をしてくれただけだと思うけど)

そして、店内を一周して、足が出口に近づいた。

緊張していることを隠すために、怪しくないことを示すために、ゆっくりゆっくり店内から出ていった。

出るときに、別室がたくさんあるのが見えた。

なるほど。

駐車場のみんなは、あそこにいるのか。

おわりに(やりたいことの見つけ方)

今回30件をまわるのに、3時間かかりました。

終わったあとはクタクタで、もうやりたくないと思いました。登山を8時間したあとはクタクタになりますが、気持ちのいい疲れです。同じクタクタでも、疲れの種類がまったく違うことを実感しました。

お店をまわったあとの疲れ、登山のあとの疲れ、仕事のあとの疲れ。いろんな疲れを比べることで、「どの疲れが好きなのか、つまり、自分はなにをすることに向いているのか、なにが好きなのか」が分かるのではないかと思いました。

通常、多くの人は、自分の好きなことや向いていることを探すために、「なにが好きなのか考える」ということや、「なにが嫌いなのか考えて、その反対のものを探す」ということをするのではないでしょうか。

ですが、「好きなこと・やりたいこと」が分からない人にとって、この二つの方法のように自分の気持ちを探るというのは、あいまいで、いまいち掴みづらいものだと思います。

なので、この「自分の疲れの感じ(気持ちいい疲れなのか、嫌な疲れなのか)」から、「自分の好きなこと・向いていること」を探すというのは、ダイレクトでわかりやすいのではないかと思います。

これが、今回の街アドベンチャーで気付いたことです。

なにか行動をして、今回のように実のある一日になるときもあれば、実のない一日になるときもあります。

ですが、実にならなくても、実にならなかったと思ったとしても、なにかしら行動していれば、なにかしらが自分に引っかかると思います。

なにも実にならなくて「むなしい」という気持ちを感じることさえ、一つ前進した証です。

【まわったお店】
HARD OFF、ロックカット☆、2nd STREET、ジーンズファクトリー、GU、マクドナルド、うつぼ屋 坊ちゃん団子、エディオン、point つり具、イエローハット、明屋書店、くすりのレディ(潮見店)、ファッションセンターしまむら、ユニクロ、手芸センタードリーム、シュー・プラザ、itsuki(ギフトショップ)、小さな幸せ(パン屋さん)、NAPS(オートバイ用品)、ゴルフパートナー、アストロプロダクツ(工具・DIY・ガレージ用品)、サイクルベースあさひ、カメラのキタムラ、質屋かんてい局、Pet Step、くすりのレディ(問屋町店)、アポロ(ガソリンスタンド)、ゲオ、ヒマラヤ(スポーツショップ)、ゲームワン、スーパー日東、ウパウパ(弁当屋さん)

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著者

栃木県在住の34歳。
34年間住んでいた愛媛県から、栃木県に引っ越したばかり。仕事もやめて、無職になる。同性愛者・躁うつ病患者(現在は寛解している)。趣味は登山。フィリピン人のパートナーと生活しながら、社会の壁を乗り越え、楽しい日々を送るため、人生をサバイバルしている。

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