【テアラロア Day27】テアラロアを歩く準備が整った

もくじ

タンパク質の重要性を理解する

朝8:00に起きた。

昨日の夜にビールを二杯も飲んだので、眠りがイマイチで、代わりに睡眠時間を長くして、身体の回復を図った。

そして、いつも通り、パッキングに時間がかかり、9:30に出発した。

ベリーは先に出ていって、街のコーヒー屋さんでコーヒーを飲むといっていた。朝の一杯のコーヒーを飲む時間が、至福のひと時らしい。

そして街を歩いていると後ろから声が聞こえた。ベリーだ。

そして、今日もベリーと歩く。

毎回、一緒に歩こうとタイミングを合わせているわけではないんだけど、気がつけば、いつもベリーと一緒に歩いている。

今日は街を抜けたら、ハードな山の登りが待っている。

でも僕はいつもと違って、身体の調子も気力も充実していた。ハードな登りだけど、楽しみながら登れた。

身体の調子がいい理由は、タンパク質をたくさん摂るようにしたからだ。

実は、テアラロアを始めてから、お金をあまり使わないようにと粗食ばかり食べていた。なので、上半身の筋肉がごっそり落ちて、ペラペラに痩せ細ってしまった。

ベリーからのアドバイスで、「りゅうやの体重だと、タンパク質を一日100gは摂るようにしたほうがいい。そうしないと、筋肉がどんどん分解されるし、疲れやすくなるよ」と言われていた。

なので、ワナカのスーパーで、サラミ、ビーフジャーキー、ツナを買った。その前のクイーンズタウンではプロテインパウダーと粉ミルクを買っていた。

そして最近は、それらをたくさん食べていたので、身体に力がみなぎっていた。

いつもは、ベリーに遅れて歩いていたけど、今日はハットに着くまで、余裕でベリーのペースについていくことができた。

ちなみに、今日の景色はすごかった。

天気もよくて、何枚も写真を撮りながら歩いた。

そして今日のハット「Stody hut」には女性が一人いた。ちなみにこのハットはいままでの中でワーストのハットだった。

中は真っ暗で、かなり古い。土埃がたまっているし、ネズミと寝ることになる。

もともと、ハットに人がいなくても、テントを張って寝ようと思っていたので問題はなかった。

というのも、エアマットを買ってから、とんでもなくテントの居心地がよくなったので、これからはできるだけ毎晩テントで寝たい。

テントを張るためのフラットな地面がなかなか見つからなかったけど、ベリーとなんとか見つけて、テントを張る。

幸せな時間

そして、明るい場所まで移動して、ベリーと晩ごはんを食べる。

幸せな時間だ。

そして、晩ごはんのあとは、ティータイムだ。

ベリーが「ティータイムで必要なのは、ティーパック一つだけなのに、この、ただお茶を飲む時間が、とんでもなく一日を豊かにしてくれるんだよね」といっていて、僕も完全に同意した。

風で木の葉が揺れる音をときどき聴きながら、鳥がたまに現れるのを見ながら、風の音を聴きながら、なにもない静寂を感じながら、ただぼーっとお茶を飲む時間は、とんでもなく贅沢な時間だ。

そのあとはネズミがテントに穴をあけないように、食べ物を木につるした。

テアラロアを辞めそうになったけど

ニュージーランドにきて、たくさんのハプニングがあった。

ザックが壊れかけたり、食べ物が粗食で身体が痩せ細って疲れやすくなったり、ストックが折れたり、マットが薄すぎて寝心地が悪かったり、そのせいで寒くて眠れなかったり、足裏の化膿した水ぶくれが激烈に痛かったり、喘息が悪化したり。

そして、ストレスがかかる出来事もあって、一時は本当にテアラロアを離脱しそうになった。

でもいまは、前よりも大きい新しいザックにたくさんの食料を入れることができるので、身体も元気になってきたし、エアマットを買って快眠ができるようになった。

足裏の大きな水ぶくれも治り、喘息の薬も無事もらうことができた。気持ちも上向いてきている。

テアラロアを歩く準備が、やっと整った。

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著者

栃木県在住の34歳。
34年間住んでいた愛媛県から、栃木県に引っ越したばかり。仕事もやめて、無職になる。同性愛者・躁うつ病患者(現在は寛解している)。趣味は登山。フィリピン人のパートナーと生活しながら、社会の壁を乗り越え、楽しい日々を送るため、人生をサバイバルしている。

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