【国際恋愛 ♯1】フィリピン人パートナーのご両親が日本にやってきた!

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ご両親を呼び捨てにする

フィリピン人パートナーのお義父さんとお義母さんが、日本にやってきた。

二人にとって、二度目の来日だ。

前回の来日は、観光で一週間いただけだったけど、今回は3カ月僕たちの家に滞在する。

パートナーはフルタイムの仕事をしていて、僕はまだ無職なので、毎日三人で話しながら家でのんびりしたり、外を歩いたりしている。

ちなみに、「お義父さん、お義母さん」と書いたけど、僕は彼らの名前を、呼び捨てで呼んでいる。

「サニー!」「マリパズ!」と。

最初は気が引けるので「サニーさん」「マリパズさん」と呼んでいたけど、「What is サン?」と怪訝な顔をして聞かれたし、「別に失礼じゃないからいいか」と思って、パートナーのご両親を呼び捨てで呼んでいる。

「パートナーのご両親の名前を呼び捨てで呼ぶたびに、抵抗を感じる」のは国際恋愛あるあるだ。

そして、英語でコミュニケーションをとっているので、言葉遣いも気にする必要がない。

もし僕のパートナーが日本人で、そのご両親が家に3カ月滞在するとしたら「話すたびに気を遣うし、3カ月も一緒の家にいるのはきつい」って思うだろうけど、彼らとの生活は楽だ。

ほとんど気を遣わずに、お互いに自然体で生活している。

ご両親、空港で麻薬犬につかまる

二人が日本に来るということで、僕とパートナーの「ソーマ」の二人で成田空港に向かったときの話だ。

僕たち二人は空港につき、ソーマがご両親を迎えにいく。僕は、車を路肩にとめて、中で待っていた。

するとご両親とソーマの三人が、笑いながら帰ってきた。

実は、ご両親にとって、このフライトは「人生初の、二人だけでの海外渡航」だった。それまで、二人ともほとんど旅行をしたことがなかったので、飛行機の乗り方もわからないし、入国手続きも初めてのことだった。

だから、事前にパートナーが何度もやり方を教えていて、そのおかげで、二人とも問題なく入国できた。

事件はそのあとに起こった。

大きなスーツケースを転がしながら、空港内を歩いていると、麻薬犬がやってきて、スーツケースの中をクンクンと匂い始めた。

二人とも「え?」と思ったようだ。

そして「ケースの中を見てもいいですか?」と警察の人にいわれ、ケースを開ける。

はじめての二人での海外渡航、慣れない空港のなかということもあって、警察犬につかまって、二人ともかなり緊張していたようだ。

そして警察の人がケースをあけると、破れたパッケージから出てきたであろうフィリピンのお菓子がケース内に散らばっていた。

僕とパートナーが「買ってきてほしい」と頼んだ、フィリピンのお菓子だ。

お義父さんも、お義母さんも、警察の人も笑いが出た。三人で笑ったあと、警察の人が「I’m sorry! I’m sorry!」と謝った。

そして無事に、成田空港を出てきたということだった。

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著者

栃木県在住の34歳。
34年間住んでいた愛媛県から、栃木県に引っ越したばかり。仕事もやめて、無職になる。同性愛者・躁うつ病患者(現在は寛解している)。趣味は登山。フィリピン人のパートナーと生活しながら、社会の壁を乗り越え、楽しい日々を送るため、人生をサバイバルしている。

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